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2008年1月22日

シックハウス問題は、まだまだ続く

シックハウスとは、新築、改築した住宅で、新建材等から出る化学物質の室内空気汚染による人体への影響による病である
この言葉が定着する以前の平成7年頃より、この問題にNPO(中部自然住宅推進ネットワーク)を立ち上げ,ほぼ同時期に「アトピー環境研究会」の建築班として、いくつもの現場の調査に立ち会い、さまざまな事例を見てきました。
その間に国も、いろんな実験を重ねて、内装材の規制もある水準まではあがりました。
その後の12年間の建築業界の施工実態の経緯を見るとかなり、室内空気質は改善されたと思われるが、一部のアレルギーの強い患者さんは、置き去りにされ、水面下では増えてると感じます。
いろんな方からの相談を受けるにあたり、これ以上の行政による規制は期待できず、規制する側の限界も感じますし、業界の体質として、これ以上の施工精度を要求するのは難しいと感じます。
 調査に伺うとこの3年間ほどは、ホルムアルデヒドの数値は、規制値の中で収まり、新建材の規制のF☆☆☆☆の建材に、ほとんどなったことが裏付けられる。
しかし、問題は、当初から懸念されていたが、ホルムアルデヒドは、スケープゴートと言われていたことが、逆に証明されていることとなってしまったと感じる。
 ホルムアルデヒドの数値が「低い」のにも関わらず、今だに相談者があとをたたない。
昨日も、3年前にリフォームされたお宅を訪ねたが、ビニルクロスと集成材でリフォームされ、見た目は、きれいだが、患者さんにとっては、たいへん苦しい空間となっている。
 遅延型の揮発性のある化学物質が出ており、3年経ても空気中に発散しつづけている。
公の機関に相談するも、調査もあいまいで、特定物質を探すことはできなかった。
たとえ、アレルギー反応が起きる物質を特定しても、それが、どこに使われているかということを現場で特定することは、不可能に近い。
揮発性の高い物質は、比較的早く消滅するが、ゆっくりと揮発してくる物質は、長い間影響を与えることがよくわkる例である。
 自然素材は、比較的安心な材料であるが、無垢の木でも、種類によっては、防カビ、防腐処置がされたものが、化粧材として使用されており、これによる被害もあとをたたない。
私自身も、アレルギーがあり、調査に行った住宅で、ホルムアルデヒド数値が規制内にも関わらず、その調査直後より、両眼が焼けただれたように赤くなってしまい、眼科に通うこととなった経験がある。これは、壁一面に張られた自然素材である木材の防カビ剤等による影響しか考えられなかった。
 現在でも、可塑剤等の規制もないままに建築業界は、経済性を追うがあまり、施工が続けられているので、住まい手としては、なるべくなら、人工的な化学物質を排除した自然素材で作ることが望ましいと思う。
 シックハウスが要因で、化学物質過敏症へと移行していく方の中には、同時に電磁波過敏症を併発してくる方が多いのも、相談者の中に多いのも特徴である。
 患者さんの症状は、様々であり、皮膚炎からぜんそく、頭痛、吐き気、けだるさ、・・・・。
要因も、農薬、接着剤、防カビ、防腐剤、可塑剤、・・・・・・。
CS(化学物質過敏症)患者を特定できる医療機関も少なく、対処療法的な方法しかなく、民間療法や、高額な空気清浄機、自然薬や浄水器の購入などCS患者の漂流は続く。
空気のきれいな場所へ逃避するしか改善の道はないかもしれない。
患者さんにも生活があり、それを実現できる方はごくわずかに限られる。

国立環境研究所 化学物質データーベースhttp://www.nies.go.jp/db/index.html#kenko