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2008年10月8日

伝統構法検討委員会 報告

ちょっと報告が遅くなりましたが、10/1に東京の住木センターにて、国土交通省伝統的構法の設計法及び性能実験検討委員会に出席してきました。実務者の委員は私を含めて3名です。
この委員会は、なぜ作られたかというと、簡単にいうと、日本の伝統的な木造構法を建築基準法の中にちゃんと位置づけるための会議です。
改正基準法で、実務者が使用できる唯一の計算方法でもある限界耐力法が、適判の対象となり、許可をいただくのに、大きなビルと同じプロセスの許可方法になってしまったことを発端に、もっと簡単に実務に活かせるようにしたいというのが狙いです。
このままでは、伝統構法があまりにも複雑な申請から、敬遠されて、なくなってしまうのではないかという危機的な局面でした。

議事内容は、
1、前回議事録の確認 18:10~
2、試験棟の仕様等について
3、試験棟の建設状況について
4、振動台実験工程と加振計画等について 19:05~
5、公開実験の広報等について 19:53~
6、各作業チームの取り組みについて 20:06~21:20

詳しいことは、ここで書くと問題が起こりますが、実務者としての発言をさせていただきました。
学者の方が、実務でない部分での研究対象だけで、伝統木造を語り、数値化することでしか第三者に説明ができないという中で、歴史に残る建物は、複雑な計算もされずに、現存しております。
知恵のある大工を始めとする職人の力によります。
なんとか、伝統構法を日本の匠の技として残しておきたいものです。

すでに、実験棟の建設が始まっており、12月には、実際の建物を揺らしてデーター取りも始まります。

住木センターより、10月中旬には、見学者の募集も始まりますので、興味のある方は、実験を見られるといいかと思います。

 
 
 

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