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2008年11月29日

実大実験報告(B棟)

11/27~28
前回のブログの続きです
実大実験に立ち会ってきました

11・27は、基準法の範囲内の中地震と大地震に相当する地震波を入力して実験しました
基準法内の地震では、一部壁に亀裂が入りましたが、大きな損傷はありません
ただし、足固めの束と土台は、長ホゾで組んでありますが、コミ栓で止めないために上下方向には、動くようにしてあったために,
かえって損傷を防ぎ、力を逃がしたようで、最大で、20mmほどあがり、すぐに元にもどりました。最大の変形は、約1/40ほどでした

11・28は、多くの見学者の前で、阪神大震災と同じ神戸波100%を入れて実験をいたしました。
結果は、一部の柱が折れ、壁も一部はがれましたが、倒壊はしませんでした

その後、見学者の方が帰られてから、16:00より二回目の神戸波をいれましたが、
倒壊はしませんでした。
損傷は、初めの神戸波でほとんど壊れる箇所は壊れ、やわらかい状態になったので、ダンスをするかのごとく、受け流しておりました

今回は、実験の都合で、水平方向を拘束しましたので、もし、拘束しなければ、もう少し損傷が少なかったかもしれません
しかし、建物は元の位置からづれていたかもしれないので、この状態でもよかったかなと思いました。

来月3,4の実験にA棟にも同じことをしますので、比較ができることを楽しみにしております

時間を見て、映像もアップします

とりあえず報告まで


2008年11月26日

伝統構法住宅実物大耐震実験に明日より参加

明日12/27~28と12/3~4との二回に分けて、兵庫県三木市のEデイフェンスにて、実物大の構造実験がされます。
初日は、建築基準法で定められた範囲内の地震波、翌日は、阪神大震災を起こした神戸波をいれて、揺らします。二日目は、前日で、ある程度傷んだ建物に、神戸波をいれるので、損傷がひどくなると予想されます。最終的には、倒壊するまで、地震波を何度も入れます。
 今回の実験は、歴史的な実験でもあり、全国から800人近い建築関係者が見学にきます。
 実験の結果は、調査ののちに発表され、その結果を用いて、今後の建築基準法を伝統構法に対する規制が決まってきます。
 


2008年11月24日

杉の木 伐採見学に行ってきました

2008・11・24
東三河に木材の伐採ツアーに参加してきました
主催は、あいちの木で家をつくる会のメンバーである㈱杉生さんです
来年の秋に住宅を新築予定のMさん夫婦と材料の確認を兼ねてのツアー参加です

あいにく当日は、天気予報が雨とのことで、急遽、午前と午後の予定を入れ替え、午前中に東栄町の伐採現場へ

今回は、国道から少し入った林道を入り、海抜200mほどにある杉の木を2本山側へ伐採しました
熟練のきこりさんによる見事なチームワークで見事に木の間に倒します

倒れる瞬間の音は、「ばきばき」と
いつ聞いても申し訳なく、祈る気持ちにさせます
人の命より長く生きてきた樹齢の神宿る木を利用させていただくことは、こちらの身も引き締まります
無駄なく全部を利用したいと願います

倒したばかりの木の切り口

切り倒された杉の木の年輪をみます
みずみずしい切り口からは、杉の香りが漂います

山から製材所に運ばれた木は、ここで、無駄なく木取りされ、建築材として第二の樹生(人生?)を迎えます

倒してしまった木は、確かに植物としての命はつきてしまいましたが、今度は、私たちの家の中で、呼吸をして湿度を調整してくれます
それが、木がまだ、生きているといわれる所以です

近くの山の木で家をつくることは、山を守るだけでなく、都市への空気や水を供給してくれます。今の日本は、戦後植えた木が伐採時期となり、豊富な資源としてあります。どんどん活用しないと、逆に山が荒廃していきます。外国から輸入する木ではなく、環境保全のためにも、日本の山の木を利用してください。


2008年11月23日

瑕疵担保履行法について

姉歯問題やフューザーのマンション構造偽装をスケープゴートにして、建築基準法は、消費者保護の大目的と称して、建設業者を整理するために、国は建築基準法改正した。
その中でも、瑕疵担保履行法なる新たなる保険制度が、施行されるのが、来年の10月からである。
 この制度は、供託金を出すか、保険にはいるかの二者択一しかなく、入らなければ違法となる。しかし、急遽作った法律なので、保険にも、穴だらけの状態で、見切り発車してしまった制度である。
性悪説にたった法律は、良心的にがんばっている施工業者にとっては、はなはだ迷惑なことであり、間接的には、消費者に多大な負担を強要することとなっている。
 
 本日の午前中も、弊社が加入している「あんしん住宅保証」という会社の瑕疵担保保険の説明会に参加してきた。2ヶ月ほど前にも、国土交通省の説明会にも参加した。
 今日も、一連の説明を聞き、やはり納得できない内容の説明の繰り返し。
強制的に加入されるようなもので、入らなければ、建設業ができないのだ。
中小企業には、絶対に無理な供託金という制度を同時に説明するが、これも大手メーカーに有利な供託金の計算方法となっており、年間100棟以下の工務店には不可能な計算方法となっている。

 建設業法では、150m2までの木造住宅は、建設業の許可なしでも大工さんが建てることができることになっている。保険に入るには建設業の許可がないと加入できない。逆にいえば、建設業の許可を持っていない業者は、加入しなくてもいいということになる。

 この法律が施行されると、基準日に年二回、国土交通省に報告義務がある。
この報告を怠ると懲役の罰則まである、恐ろしい法律である。
 消費者の立場に立てば、確かに一見、すばらしいように思うかもしれないが、悪徳業者にとっては、10年間だけ持つ家を建てればいいわけで、保険が守ってくれるということにあり、いくら検査をするからといっても、いくらでも抜け道はある。

 良心的な業者は、悪徳業者の分を負担して保険料を巻き上げられるわけだ。
伝統工法の手法では、この保険の項目に合致しない部分が多々あり、現在検討中とのこと。果たして、施行までに間に合うのであろうか?伝統構法を作る大工さんや工務店は、施主との信頼関係を深く持ち、地域で責任を持って頑張っているところがほとんどである。責任をいままでもとってきたはずだから継続して、そういう仕事ができるのである。

 保険会社は、申請されたものを100%受ける義務があるにも関わらず、拒否する権利もあると主張した。

 国は、建築基準法に合致したものは、保険に適用しなさいと指導しているにもかかわらず、民間である保険会社は、自社の施工基準にあわないものは、拒否するのである。また、確認申請の不用な、都市計画以外の地域での保険適用は、審査が非常に難しいことも露呈した。いわゆる田舎で信頼関係の元に大工さんが建てている家の保険を適用させることは難しい。審査機関もなく、確認申請もいらないので、図面もまともにない。

 保険会社は、数社認可されたが、それぞれ、金額も考え方もバラバラである。
 保険の審査の委託をうけた確認検査機関も人員が必要である。
 そういう意味では、検査機関や保険会社で、雇用が創出され、新しい産業ができたと もいえる。
 
疑心暗鬼の世の中では、いい建物は建たない。
すべてが、経済優先の論理からきたことである。残念である。

瑕疵担保履行法のQ&A


2008年11月21日

上棟 御莨町の家

御莨町の家
冷え込みが一番となった秋晴れの快晴の中、本日上棟です

継ぎ手は追っ掛け大栓です

大工さんの匠の技で組まれていきます

大黒柱はヒノキの8寸角です

こちらの習慣で紅白の布を巻きます

2階の梁が入ります
梁の下には、差し鴨居が入り
開口部の強度が増します

完成すると外観は洋風のレンガタイル張りとなります
構造は同じでも、洋風、和風は仕上げで雰囲気が変わります


2008年11月17日

川越(木の家ネット総会報告)

このブログの所属している木の家ネットの総会に今年も社員一同と息子と参加してきました。
川越へは、初めて訪れましたが、小江戸といわれるだけあって、見どころがいっぱいでした。

11/15 (土)
名古屋を5:20に出発し、中央道~関越道を通って川越へ10:00に到着しました。
さっそく、集合場所の亀屋山崎茶店の茶陶苑 の蔵に集合しました。

午前中は、街歩きで、江戸時代から残る町並みや蔵の中を、ご案内いただきました、行政と住民が一緒になって町を誇りに思いながら、大切に守っていることが実感できました。

午後よりシンポジウムを行い、会員以外の一般の方も多く参加されて、盛況に開催されました。
テーマの「未来に住み継ぐ木の家づくり」にぴったりの講演と会場との一体感のある内容でした。

コーディネーターの赤堀さんの上手な進行で、楽しく参加しながらお話を聞くことができました。

11/16 (日)
午前中は、木の家ネットの総会を行い、午後より、前日に引き続き、町歩きに参加しました。3時間ほど町の重要な遺産を巡る散歩でした

写真は、明治にできた織物市場です。
無法松の一生の映画の舞台にもなった場所です
住民の力により、マンション開発されるところを守り、市の文化遺産として保存されることになっています。まだ、未整備の段階ではありますが、やがて、当時の面影を取り戻し、貴重な資料館となることでしょう

充実した二日間でした
また、たくさんのヒントをいただき、日頃の仕事にも大変なプラスになる旅でした
このような伝統構法をちゃんと残していける建築基準法の整備が必要と深く感じました


2008年11月13日

伊那谷の木で作った折畳イス

手作りシリーズ第二弾
積み木に続き、有賀さんに注文して作っていただいた折畳イス左からカラマツ、真ん中は、ウルシ、右は、ケンポナシ
有賀さんは、元長野県知事の田中さんのガラス張り知事室に知事のイスをカラマツで作った経歴があります

今回は、某有名女性ファッションデザイナーさんのファッションショーが、八ヶ岳のホテルの森で開催されたときに、入場者にお持ち帰りいただいたものを少し改良した試作品です。御家庭でお使いになるには、ちょっとした踏み台や鉢を置く台、もちろん非常用のイスとしてお使いいただくことができます
アウトドアへ持ち出すのもグッド

これも今回試作品で限定3台
樹種を変えて作っていただきました

大きさは座面が450*350
座面までの高さ370です

樹種により重さも違います
カラマツが一番軽いです

真ん中のウルシは、山でウルシを採るウルシですから、かぶれるのではというご心配があるかと思いますが、どうやら大丈夫のようです
心配の方はご遠慮ください
ただし、貴重品です
ウルシで作ったイスはどこにもありません

右のナシの木も珍しいです
見た目は、ナラの木と変わりません
しっかりした重さがあります

価格は 1台 どれも 15,000円(税込)です

こんな感じに折りたためます

(連絡は大江まで)


2008年11月10日

里の木で作った積み木

伊那谷の木で作った手作りの積み木
様々な木で作っております

カバ、ホウノキ、アサダ、ニセアカシア、ウルシ、
チャンチン、タモ、神代タモ、神代ニレ、
ヤマザクラ、キハダ、コクタン、シナノキ、神代クリ
クリ、オニグルミ、ケヤキ、神代ケヤキ
などなど

木の名前は、すべてのパーツに焼いて手書きで文字が書かれてます

今回は、試作品で3箱限定です
桐箱入りです

製作は、有賀建具さん

手間暇かけて制作していただきました
手作りの物ってなかなか無いですし

量産してませんから、貴重品です

有賀さんは、普段はすごく忙しい方なので、なかなか作っていただけませんから・・・
今回の現場で使用する家具を作る合間を縫って製作してもらいました

出産祝いや御贈答、設計事務所の木のサンプルにいかがでしょうか?

1箱 14,000円(送料別)で希望者におわけします
(積み木としては高価かもしれませんが、手間から考えると2倍の価格でも合わないと思ってます・・・・・)

貴重品ですので、大切にしていただける方の手元に置いていただけたらと思います

メールでご連絡ください
大江まで

(2008/11/13 完売御礼 )

好評につき、追加注文制作を2箱依頼しました

(2008/11/15 追加分も完売御礼)

(2008/11/17再度、ご要望が多いので3箱注文しましたが、それも残り1個になりました) 


2008年11月8日

家相について

家を新築する時には、家相を気にする人と全く気にしない人、少しは気になる人。
いろんな考え方の方がみえます。
私たち設計をするものとしては、やっかいな問題のひとつです。
目に見えないことなので、なんともいえません。
ましてや、そのことで議論をしても、真理は見えません
気にかけてる人にとっては、すごく大切なことにもなりますので
おろそかにできません
本人が良くても、周りの親戚などから指摘されて急に信じるようになるケースもあります

風水とか、四柱推命とか、気学とか、こういう家相を視る人によって
手法は異なります
統計学としての学問としての判断かもしれません

鬼門とか裏鬼門には、不浄な場所を配置しないとか
十二支で視て、生まれ年方向は鬼門だとか
いろんなことを言われます

それより、家の中心の求め方まで違ってきますから
中心がずれると、鬼門の位置も当然ずれます

ほとんど流派というか視る人によって異なりますから
どの方法がいいのか
よくわかりません

いくつもの家相を視る人に間取りを視てもらうと
それなりの解釈で違いはいくつもあるでしょう

基本としては、信じる人はなるべくなら1~2か所程度までの
占い師さんのところで視てもらい
数多くは行かないほうが良いかと思います
できれば一人の信じれそうな人

病院へ行ってセカンドオピニオンという感じでいくつも比べても
全く解釈が違うので、迷うだけです

家を新築すると、大抵家族の中で家づくりにがんばった人が気がぬけて、疲れがでてしまうケースがあります
それで病になってしまうようなことがあると家相のせいにすることもあります
くれぐれも自分の大切な家を建てるのですが、神経を使いすぎて病になってしまっては、本末転倒ですから、リラックスしながら、家づくりを楽しむことだと思います

要は、設計士が決めることではなく、施主さんが最終的には決断することだと思いますが、設計士にも、占い師に対抗する最低限の知識は必要でしょう
時には、占い師と意見の合わないこともあります
そんな時は、合理的な解釈をして間取りを決定します

私の場合は、こちらから言い出すようなことは避けております
施主様から頼まれたときのみ、家相に配慮します

結論から言うと
家族の仲が良いことが一番です
その次に食べる物や住宅の建材に注意すること
家相がよくても魔法瓶のビニールハウスでは病気になりますからね


2008年11月1日

拝殿、玉垣材料検査

2008/10/31
御稲荷社の拝殿と玉垣の材料検査に行ってきました
材料は、ほとんど4面無地の材料ですので、検査の対象は、木目や色、寸法となります。
木目が流れていたり、曲がっていたりすると、将来そこから曲りや割れがでますので注意して検査をしました。

寸法が注文どおりあるかどうか検査します

検査している棟梁は藤井棟梁です

この日は、偶然にも同じ場所で薬師寺の材料検査もあり、藤井棟梁のかつての同僚の大工さんがみえました

いつみてもこの材木屋さんの倉庫に置いてある材料は巨大です
かつては、日本にもこのような木がたくさん生えていたことでしょう