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宮古の家

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化学物質過敏症の二人の少女を救った家

沖縄県宮古島

敷地面積:
446.90㎡
延床面積:
328.56㎡
構造種別:
木造1階建て
竣工:
2007年秋
家族構成:
父母娘2人
【仕様】 土台:国産無垢桧(岐阜県) 管柱:国産無垢杉(岐阜県) 通柱:国産無垢杉(岐阜県) 梁・桁:国産無垢杉(岐阜県) 床:国産無垢杉 内壁:土壁 外壁:杉板下見板張り(赤身材) 建具:国産無垢杉(長野) 階段:国産無垢赤松(長野) 屋根:陶器瓦葺き
娘さんの「化学物質過敏症」に悩む宮古島のご家族が、ナチュラルパートナーズに相談してこられ、実現した家づくりです。最遠方のお施主さんです。
きれいな空気のもとであれば、元気な二人です。彼女たちのために家の素材だけでなく、立地も選びました。
風の強い宮古の気候に合わせ、昔ながらの寄せ棟の平屋建てにしました。
材料を積んだトラックが宮古へと向かいます。木や竹は愛知から。大工さんは現地の方も交えての施工となりました。
家をつくる現場から見た景色です。海はすぐそこ。
こんなに透明な、珊瑚礁の海です。
基礎工事が終わったところに、愛知からのトレーラーが着きました。
愛知から届いた材を組み上げて、上棟。青い空に杉の構造材がよく映えます。
上棟の時に捧げた棟札には、沖縄の神様の名前が。
屋根がかかったところで記念写真。あっという間にまっくろに日焼けしました。
愛知から来た左官屋さんが現地の職人に竹小舞を教えています。
敷地の土と農薬のかかっていない牧草やススキをこねて塗り壁の土をつくりました。
職人さんたちも家族も総出で土壁を塗りました。
お母さんと娘さんとで、台所の壁に珪藻土を焼いたタイルを貼っています。
ご家族の手で、安心して住める家をつくる。何よりのことではないでしょうか。
なんだか分かりますか? 強風で屋根がもちあがるのを防ぐための金具です。
無垢の木や土壁にこだわった分、台所はシンプルに。大工さん作です。
床は杉板。土壁は家族が塗り上げての中塗り仕上げ。十分に乾いてから漆喰を塗るかもしれません。
浴槽も大工さんが無垢の桧でつくりました。ご機嫌な二人です。
家がようやくできて、ここから家族の新しい暮らしがスタートします。
健康な生活を、と祈っています。