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今朝の朝刊を見て、驚きでした
シックハウスの訴訟で住民勝訴と化学物質過敏症に健保適用と同時に朝刊に載っていて、切り抜くところだらけ。
いつもなら、トップ記事なんかにならないのに、話題が無かったのか、毎日新聞の意気込みなのか、とにかく、この事実は、今まで10年以上苦しんできた方に朗報であり、社会的認知がされたということでもあります。
それなのに、医療機関で、診察できるところは、数少なく、もっと政治的にも力をいれていただきたい分野であります。
以下
毎日新聞から記事抜粋です
化学物質過敏症:健保適用可能に 「中毒の一症状」認定
「化学物質過敏症」(CS)について、厚生労働省と経済産業省の外郭団体・財団法人医療情報システム開発センター(東京都文京区)は1日、電子カルテシステムや電子化診療報酬明細書(レセプト)に使われる病名リストに登録し、「詳細不明の物質の毒作用」に分類したことを明らかにした。CSはこれまで、精神疾患や気のせいと診断されるケースもあったが、中毒の一症状と公式に認められた。
 CS患者は推定70万人に上るとされ、リスト登録により、CS病名での健康保険適用も可能になった。関係者によると、医師はこれまで化学物質過敏症以外の複数の病名で社会保険診療報酬支払基金(東京都港区)の都道府県支部などに診療報酬を請求していた。来月からは医師がCSだけの病名で診療報酬を請求しても、審査される。
 基金広報課は「今回病名が付されたことで審査方針が変わることはない」と説明。CSに詳しい宮田幹夫・北里大学名誉教授は「審査で、どのような診療行為や報酬が認められるか、はっきりしない。当面は複数の病名で請求することになる」と話している。
 センターや支払基金職員、医師ら17人で構成する作業委員会(委員長・大江和彦東大教授)が5月、CSに関する論文数や内容などを検討し、リスト登録を内定していた。【宍戸護】
シックハウス:住宅販売会社に賠償責任 東京地裁判決
新築マンションの部屋でシックハウス症候群にかかったとして、購入した女性が販売者の「ダイア建設」(東京都新宿区、民事再生計画確定)を相手に購入費や慰謝料など約8800万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁(酒井良介裁判官)は1日、同社に約3700万円の賠償責任があると認定した。原告側によると、シックハウスによる健康被害を認めた初めての判決。(社会面に関連記事)
 原告は神奈川県平塚市のイラストレーター、岡谷貞子(おかやていこ)さん(48)。
 問題のマンションは横浜市鶴見区にあり、別の会社が施工してダイア建設が販売した。判決はまず、マンション販売者について「施工者と同等の注意義務があり、生命、身体の安全を確保する責任がある」と述べた。そのうえで(1)施工者に国の定めた基準に適合する建材を使用させなかった(2)不適合建材を使用していることやリスクを岡谷さんに説明しなかった(3)完成後も適切な措置を取らなかった--点を過失と認定。特に説明が無かった点を「あまりにもずさん」と批判した。
 症状との因果関係については「元々アレルギーはあるが入居前までシックハウス症候群のような症状がなかった」と指摘。医師の診断を踏まえ、建材から放散されたホルムアルデヒドから頭痛、疲労などのシックハウス症候群を発症し、さらに極めて微量かつ多様な化学物質に反応し、眼球の動きなどに異常をきたす化学物質過敏症に移行したと認めた。
 ダイア建設は昨年12月、東京地裁に民事再生手続きの開始を申し立て、再生計画が確定した。このため判決は支払い命令ではなく、約3700万円を「再生債権」として認めた。判決が確定すると支払い能力の範囲内で賠償額が決まる。
 判決などによると、岡谷さんは00年の入居直後から症状に悩まされ、02年に転居を余儀なくされた。
 国民生活センターによると、シックハウスに関する相談件数は07年437件、08年365件。【伊藤一郎】
 【ことば】シックハウス症候群
 住宅の建材に含まれる揮発性有機化合物を吸うことで、せき、目の痛みのほか頭痛や倦怠(けんたい)感、呼吸困難などを発症する健康被害。合板、ビニールクロスなどに使われている化学物質のホルムアルデヒドや、塗装剤、溶剤などに使われるトルエンなどが原因とみられている。学校での被害を「シックスクール」、オフィスビルの被害を「シックビル」と呼ぶこともある。

化学物質過敏症の方の家を多く建てさせていただいてますが、今回、床の保護剤に使用したものは、優れています
アトピー研究会を続けるなかで、アトピーの患者さんに皮膚の保湿剤でも使用されているワセリンを塗ることです
このワセリンを木材や皮の保護剤として専用にできた商品を使用しました
臭いもなく、皮膚についても安全です
木材に塗りこむのに、他社のオイル系の保護剤より、塗りにくく、布につけて刷り込むように木の表面にしみこませます
塗ったあとも全く臭いがせず、いままで、使用してきたものより、安心にお勧めができます
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上の写真は、杉のカウンターに刷り込んだ状態です
しっとりとした風合いです
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これは、ナラの床に塗った状態です
コストも非常に安いです
結構材料が伸びますので、思った以上に少量で塗り面積をかせげます
少し塗る手間がかかりますが、施主さん自ら、あるいは、子供にも簡単に塗れます
過敏症の方は、それぞれ症状が異なりますので、この商品が安全であると断言できるわけではありません
患者さんの程度にあわせて、商品を選ぶ必要があります
使用する場合は、必ず、パッチテストをしてから、御使用されることを推薦します
このメーカーと特別な関係ではありませんが、良い商品だと感じましたので、ここで紹介させていただきました

シックハウスとは、新築、改築した住宅で、新建材等から出る化学物質の室内空気汚染による人体への影響による病である
この言葉が定着する以前の平成7年頃より、この問題にNPO(中部自然住宅推進ネットワーク)を立ち上げ,ほぼ同時期に「アトピー環境研究会」の建築班として、いくつもの現場の調査に立ち会い、さまざまな事例を見てきました。
その間に国も、いろんな実験を重ねて、内装材の規制もある水準まではあがりました。
その後の12年間の建築業界の施工実態の経緯を見るとかなり、室内空気質は改善されたと思われるが、一部のアレルギーの強い患者さんは、置き去りにされ、水面下では増えてると感じます。
いろんな方からの相談を受けるにあたり、これ以上の行政による規制は期待できず、規制する側の限界も感じますし、業界の体質として、これ以上の施工精度を要求するのは難しいと感じます。
 調査に伺うとこの3年間ほどは、ホルムアルデヒドの数値は、規制値の中で収まり、新建材の規制のF☆☆☆☆の建材に、ほとんどなったことが裏付けられる。
しかし、問題は、当初から懸念されていたが、ホルムアルデヒドは、スケープゴートと言われていたことが、逆に証明されていることとなってしまったと感じる。
 ホルムアルデヒドの数値が「低い」のにも関わらず、今だに相談者があとをたたない。
昨日も、3年前にリフォームされたお宅を訪ねたが、ビニルクロスと集成材でリフォームされ、見た目は、きれいだが、患者さんにとっては、たいへん苦しい空間となっている。
 遅延型の揮発性のある化学物質が出ており、3年経ても空気中に発散しつづけている。
公の機関に相談するも、調査もあいまいで、特定物質を探すことはできなかった。
たとえ、アレルギー反応が起きる物質を特定しても、それが、どこに使われているかということを現場で特定することは、不可能に近い。
揮発性の高い物質は、比較的早く消滅するが、ゆっくりと揮発してくる物質は、長い間影響を与えることがよくわkる例である。
 自然素材は、比較的安心な材料であるが、無垢の木でも、種類によっては、防カビ、防腐処置がされたものが、化粧材として使用されており、これによる被害もあとをたたない。
私自身も、アレルギーがあり、調査に行った住宅で、ホルムアルデヒド数値が規制内にも関わらず、その調査直後より、両眼が焼けただれたように赤くなってしまい、眼科に通うこととなった経験がある。これは、壁一面に張られた自然素材である木材の防カビ剤等による影響しか考えられなかった。
 現在でも、可塑剤等の規制もないままに建築業界は、経済性を追うがあまり、施工が続けられているので、住まい手としては、なるべくなら、人工的な化学物質を排除した自然素材で作ることが望ましいと思う。
 シックハウスが要因で、化学物質過敏症へと移行していく方の中には、同時に電磁波過敏症を併発してくる方が多いのも、相談者の中に多いのも特徴である。
 患者さんの症状は、様々であり、皮膚炎からぜんそく、頭痛、吐き気、けだるさ、・・・・。
要因も、農薬、接着剤、防カビ、防腐剤、可塑剤、・・・・・・。
CS(化学物質過敏症)患者を特定できる医療機関も少なく、対処療法的な方法しかなく、民間療法や、高額な空気清浄機、自然薬や浄水器の購入などCS患者の漂流は続く。
空気のきれいな場所へ逃避するしか改善の道はないかもしれない。
患者さんにも生活があり、それを実現できる方はごくわずかに限られる。

国立環境研究所 化学物質データーベースhttp://www.nies.go.jp/db/index.html#kenko

アトピー環境研究会で、シックハウスの事例として、調査対象としてきた患者さん宅のリフォームをしました。
厳密には、新築された家には住むことができず、以前使用して倉庫となったいた古家を再度内装してリフォームしました。
リフォームといっても、新しい建材の建具ですと接着剤が含まれているので、骨董屋さんで、古建具を購入してリメイクして使用しました。
ちょうど家の築年数も古く、建具が以前からあったようにマッチしてました

ガラスも建具から引き出して洗いました
細工の細かい格子のあとがついてました
たぶん40年以上経ったガラスです
今は、こういう模様の型ガラスが国内にはないので貴重品です

建具の高さが足らないので、木の下駄をはかせてます

無双のついた板戸を間仕切りに使用します
縁側へは、ガラス障子です欄間部分にガラスが入り洗いました
一部のガラスが割れていたので、別の骨董ガラスをガラス屋さんへ持ち込み切ってもらって、とりつけました。

床はヒノキの板を張り、断熱材は、床、壁共に、パーフェクトバリアを使用。
壁は、漆喰で仕上げました。
漆喰はプラスターボードに直接施工しようとすると
どうしても、化学物質の入ったシーラーを使用して、浸みこみ防止をしないと石膏が痛むので、今回は、ラスボードに、石膏を中塗して、その上に練り置きしてある化学物質を含まない漆喰を塗りました。
床下は湿気が多かったので、防湿コンクリートを施工しました
下地に使ったネタや大引きなどの床下下地は、ヒノキを使用しました。

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