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残暑お見舞い申し上げます
梅雨が明けて、夏らしい日が続きますが、暦の上では秋ですね
弊社の
夏季休暇は8月12日から16日までとさせていただきます

手作りシリーズ第二弾
積み木に続き、有賀さんに注文して作っていただいた折畳イス左からカラマツ、真ん中は、ウルシ、右は、ケンポナシ
有賀さんは、元長野県知事の田中さんのガラス張り知事室に知事のイスをカラマツで作った経歴があります

今回は、某有名女性ファッションデザイナーさんのファッションショーが、八ヶ岳のホテルの森で開催されたときに、入場者にお持ち帰りいただいたものを少し改良した試作品です。御家庭でお使いになるには、ちょっとした踏み台や鉢を置く台、もちろん非常用のイスとしてお使いいただくことができます
アウトドアへ持ち出すのもグッド

これも今回試作品で限定3台
樹種を変えて作っていただきました

大きさは座面が450*350
座面までの高さ370です

樹種により重さも違います
カラマツが一番軽いです

真ん中のウルシは、山でウルシを採るウルシですから、かぶれるのではというご心配があるかと思いますが、どうやら大丈夫のようです
心配の方はご遠慮ください
ただし、貴重品です
ウルシで作ったイスはどこにもありません

右のナシの木も珍しいです
見た目は、ナラの木と変わりません
しっかりした重さがあります

価格は 1台 どれも 15,000円(税込)です

こんな感じに折りたためます

(連絡は大江まで)

伊那谷の木で作った手作りの積み木
様々な木で作っております

カバ、ホウノキ、アサダ、ニセアカシア、ウルシ、
チャンチン、タモ、神代タモ、神代ニレ、
ヤマザクラ、キハダ、コクタン、シナノキ、神代クリ
クリ、オニグルミ、ケヤキ、神代ケヤキ
などなど

木の名前は、すべてのパーツに焼いて手書きで文字が書かれてます

今回は、試作品で3箱限定です
桐箱入りです

製作は、有賀建具さん

手間暇かけて制作していただきました
手作りの物ってなかなか無いですし

量産してませんから、貴重品です

有賀さんは、普段はすごく忙しい方なので、なかなか作っていただけませんから・・・
今回の現場で使用する家具を作る合間を縫って製作してもらいました

出産祝いや御贈答、設計事務所の木のサンプルにいかがでしょうか?

1箱 14,000円(送料別)で希望者におわけします
(積み木としては高価かもしれませんが、手間から考えると2倍の価格でも合わないと思ってます・・・・・)

貴重品ですので、大切にしていただける方の手元に置いていただけたらと思います

メールでご連絡ください
大江まで

(2008/11/13 完売御礼 )

好評につき、追加注文制作を2箱依頼しました

(2008/11/15 追加分も完売御礼)

(2008/11/17再度、ご要望が多いので3箱注文しましたが、それも残り1個になりました) 

ナマステインディア
に昨年に引き続き、今年も参加します
NPO法人 レインボー国際協会の会員として、アイリスホールのロビーにて、インドのコルカタにあるレインボーホームの子供たちのために募金活動と写真のパネル展示をします
(私も次男坊と立ってますのでお声をおかけください )

日時 10/26 (日)10:00~17:00
場所は、刈谷市 市民会館アイリスホールです

入場無料です

一日参加しておりますので、よろしければお越しください
インド人の方がたくさんみえます

イベントも楽しいですよ
インド音楽の生ライブやインドの小物雑貨やインド料理の屋台も出ます

ヨガ教室もあります

汚染米農水省追及緊急集会のご案内

カビ毒、農薬による汚染米問題はとどまるところを知らない広がりを見せてい
ます。米飯用米のみならず焼酎や、せんべい、もち菓子、ビールなど、そして学
校給食やお年寄りの施設にも納入されていたなど毎日のように新たな事実が報道
されています。自然界最強の発ガン物質アフラトキシンはごく微量でも肝臓がん
のリスクのあるもので国内での発生は報告されたことはなく、輸入穀物で問題に
なる汚染です。大田農水大臣の危機感のない発言にこれでは健康は守られないと
危機感を感じます。

 汚染された輸入米を受け入れ、食用転用の不正の可能性がありながら、放置し、
有効な調査や、取り締まりを怠るばかりか三笠フーズら業者に汚染米処理の口利
きまで行ってきた農水省の姿勢に対し、国民の疑問や怒りは高まるばかりです。

 「事故米」は国産米にもあります。これがどのように利用されているか、きっ
ちり説明していただきたいと思います。工業用糊に米は使わないという報道もあ
り、疑惑は深まるばかりです。

 農水省関係官僚に出席を求め、汚染米問題の責任の所在と今後の対応策を追及
する市民と国会議員による集会を開催します。ぜひ、ご出席をいただきたくご案
内申し上げます。
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汚 染 米 農 水 省 追 及 緊 急 集 会

日時:9月24日14:30から
場所:衆議院第一議員会館 第一会議室
地下鉄丸の内線 国会議事堂前下車、または半蔵門線 永田町下車
★入館証を1階ロビーで配布します
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呼びかけ団体(9月12日現在) 
 反農薬東京グループ
 食政策センター ビジョン21
 NPO法人日本有機農業研究会
 食の安全と農の自立をめざす全国連絡会
 全日本農民組合連合会
 フォーラム平和・人権・環境
 提携米研究会
 生き物共生農業を考える会
 くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク
 日本消費者連盟
 食の安全・監視市民委員会
 北海道農民連盟

問合先:電話042-463-3027(反農薬東京グループ)
 mtsuji@jcom.home.ne.jp
 電話045-962-0508(食政策センタービジョン21)
 Vision21@ps.catv.ne.jp

化学物質過敏症の方たち向けの講演会です
メールをいただきましたので、掲載させていただきます

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京都カナリヤ会 設立記念講演会
暮らしの中の有害物質と健康障害
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主催:京都カナリヤ会
2008年3月29日(土) 13:30~16:30
こども未来館 4階第2研修室(京都)
京都市中京区間之町通竹屋町下る楠町601-1
http://www.kodomomirai.or.jp/child/miraikantop.html
報告:京都府のシックハウス対策の紹介
 ・川原崎 功さん(京都府保健福祉部薬務室 室長)
講演:化学物質の人体への影響
 ・東 賢一さん(近畿大学医学部環境医学・行動科学教
室 助教)
参加費:無料

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重金属問題連続セミナー(1)
「鉛のライフサイクルとレジ袋問題」
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主催:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
2008年3月29日(土)(1:30~4:30)
食糧会館 03-3222-9621京都千代田区麹町3- 3- 6
http://www.gepc.or.jp/gepcmap/map1.html酒井伸一氏 京都大学環境保全センター教授

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電磁波の健康影響を考えるシンポジウム
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主催:電磁波から健康を守る百万人署名連絡会議
2008年4月13日(日)13時15分~16時50分
東京ウィメンズプラザ1Fホール(地下鉄表参道駅下車)
http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/contents/map.html報告「経産省による電磁波規制とその問題点」
 網代太郎(連絡会議共同代表)
シンポジウム
 コーディネーター・大久保貞利(連絡会議共同代表)
 パネラー:
 荻野晃也(電磁波環境研究所所長)
 津田敏秀(大学院環境学研究科教授)
 宮田幹夫(北里大学医学部名誉教授)
 斎藤貴男(ジャーナリスト)
現地報告「東急田園都市線すずかけ台駅変電所問題」
 小室裕一(東急すずかけ台変電所対策協議会代表)
質疑・討論及びまとめ

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連続講座 有機リン問題を考える
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第4回:2008年4月19日(土)午後1:30~4:30
「被害者、市民活動の立場から」
講師:辻 万千子さん(反農薬東京グループ)
場所:北とぴあ(東京都北区王子 1-11-1 (TEL 03-5390-1105

交通:JR王子駅から徒歩4分
地図:http://www.kitabunka.or.jp/data/sisetu/map/map001.htm

木の家ネット ブログ活用コンテンツ
1)あなたが家づくりをしている地方の気候風土について教えてくださ い。

愛知県は、尾張地方と三河地方というように2つの地域に大別されます。この分け方は廃藩置県の前にさかのぼるわけですが、私の住む地域の尾張は、北西~西側~南東側の木曽三川の河口付近に広がった平野部分と東北~東側の丘陵地帯とに分けられます。冬は伊吹山からの伊吹おろしの影響を受け寒く、少雨、乾燥。夏は、南東の伊勢湾からの風で、高温、多湿で蒸し暑く、決して過ごしやすいとはいえない地域です。三河地方は、三河湾を囲む温暖な平野の地域と北東部の冬の厳しい山間地域とに別れます。

2)気候風土がいちばんきつく感じられる季節はいつで、どんな風にきついですか?

やはり高温多湿の夏です。空調に頼る方が多いです。

3)気候風土に関していちばん気を配っていることを、実例の写真など を交えて、教えてください。

風通しと庇による日照の調整。室内の調湿機能を高める土や木材などの自然素材だけの室内の内装。
屋根からの輻射熱を防ぐために、自然素材断熱材を基準より厚くする。
最上階に天井を設けずに、小屋裏通気を重視することにより、滞留した熱い空気がたまらないようにする。

4)その他、住み心地のいい室内環境をつくるために工夫していることがあれば。
床下からの冷たい空気を玄関内へ取り入れ、夏の室内温度を少しでも下げる

5)家の住み心地について、お施主さんからのコメントがあればお願い します。

最近のプレファブのような家は、夏は、留守にして帰るとムッとするが、この家は、ホッとするほど涼しい。
夏の日中は、窓(できれば雨戸も)しめて、極力日射を避けることと戸外の熱い空気の流入をさせないほうが、かえって室内が涼しい。

今年もやります
6月17日スタート(変更しました)

「近くの山の木で家をつくるスクール名古屋 」(略称:近山スクール名古屋)は,「近くの山の木で家をつくる運動」を推進する「NPO法人 緑の列島ネットワーク」の共催のもと、 名古屋工業大学「木の文化研究フォーラム」が主催する「木と木造」を学ぶための学校です。
 「近くの山の木」で長持ちする木の家をつくることへの関心が、近年益々高まってきました。持続可能な「木の家」をつくることは、 日本の山々の再生につながるだけではなく、その山々を源流とする流域全体の環境を守ることにもなります。さらに、住まい手の健康に配慮した住空間の形成、 伝統技術を次代に継承する上でも不可欠であるといえます。その大切さを理解し、実践する人材を育てる事を目的とした「近くの山の木で家をつくるスクール名古屋 」 (略称:近山スクール名古屋)も今年で4年目を迎えることとなりました。
昨年に引き続き、各方面でご活躍の森と木の文化についてのスペシャリストの方々に、講義とフィールドワークをお願いしております。
今年は、昨年の基本的な方針を継承しながら、「山の現状と今後のあり方」、「木を活かした住まいづくり手法」、「木造住宅の防火性能の検討」、 「木造建築の構造的理解」などをテーマとした専門家向けの講座とさせていただきました。 設計士、工務店、大工や左官などの職人の皆様など建築に携わる多くの方々に受講していただきたいと考えております。 また、一部のフィールドワークを森林や健康な住まいのあり方などに興味のある市民の皆様に受講していただけたらと考え、一般公開講座としました

詳しくは下記まで
http://www.green-arch.or.jp/school_chikayama_nagoya_annai_2006.html

森林認証・地域材認証と森林管理・木材利用に関するワークショップ

2000年以降、FSC、PEFCなどグローバルスタンダードの森林認証を取得する森林所有・経営者が日本でも増えてきています。 2003年には日本独自の森林認証制度であるSGECが創設されました。一方、地産地消、産直住宅、ウッドマイレージなどの 運動を契機として県産材認証、地域・流域材認証を創設する動きも最近加速しています。
多くの森林所有者が森林管理に無関心で、放置林が増えつつある現状の打開に向けて、森林認証や地域材認証への期待が高まってきています。
このような期待に応えるためには、理念の構築のみならず、その実践に向けた先進的な行政・所有者・事業者・市民・研究者・ボランティア等の 協働が必要となります。
 本ワークショップは、このような協働が今後具体的に取り組まれることが期待される地域に関係者が集い、意見交換することにより、 理念を共有すると同時に、今後どのように実践的取組みを進めていけばよいのかを議論することを目的として開催します。

日時 :2006年4月21日(金) 13:00~17:00(引き続き、17:30~ 懇親会、
翌22日9:00~ 演習林見学会を開催)

会場:パルティせと 4階 大会議室

主催:東京大学愛知演習林

後援:NPO法人緑の列島ネットワーク・あいちの木で家をつくる会

詳細については
http://www.green-arch.or.jp/net_news.html#060316

お申し込みの上ご参加ください

今回のテーマは、屋根であるが、ひとくちに屋根といってもさまざまで、気候風土や歴史により様々な形態と形成される材料によっても種別される。木造建築が古代に始まったときより、屋根が一番の工夫を要し、また必要不可欠のものであった。自然材料の中から、葺き材として、植物が多くは用いられ、草として熊笹の葉や、葦などの茎、木材を割った板葺きなどが代表であった。また、石材(鉄平石、玄昌石、大谷石)を葺いたものもある。6世紀になると、大陸より瓦の技術が入り、日本の屋根の大半を占めるようになってきた。その他に、金属屋根を葺くこともあり、銅板や亜鉛板、最近では、鋼板に亜鉛やアルミ層を形成させた商品もある。また、新建材のセメント系の商品も、多く出回っている。
まず、その1として、茅葺をとりあげたいと思う。(写真1 秋田 クサナギ家 重文
茅葺きというのは、日本の各地につい最近までは、数多く現存していたが、今では、ほとんど葺き替えることなく、残っていたとしても、トタンに覆われて、補修され、建て替えの際には、ほぼ消滅してしまう。山村などでは、まだ、残る可能性があっても、建築基準法の都市計画区域内では、よほど特殊ケースでない限り、可燃物であるから、屋根を葺くことはできない。また、材料を取る茅場もなく、また、それを葺く職人や、地域住民組織も姿を消している。このままでは、一部の保存運動がされている特殊な地域のみに残ることとなろう。

その地域のひとつである京都府の美山町には、まだ、美しい茅葺きの集落が住民の手で継承されて、茅場も有り、町並み自体が観光地となっている。生活しながらの姿が残っており、一度は訪れたい場所のひとつである。(写真2 秋田 土田家 重文
さて、茅葺きを実際に葺いた経験は、一度だけではあるが、足助城の物見櫓写真3 愛知県豊田市足助町)の復元において施工した。この建物は、400年前の中世の山城の復元建物のひとつで、発掘により、掘建て柱を建てた穴が発見され、その穴をそのまま利用して、当時を想像して、復元された。発掘では、瓦や石が発見されなかったので、草屋根ではないかと想像され、草屋根で復元した。
まずこの屋根の材料調達から、工事は始まった。このあたりには、これだけの量の茅を調達することができないため、静岡県の富士山の裾野まで、注文に行った。そこは、自衛隊の演習場内に自生している茅で、全国の文化財の建物の屋根の注文を受けており、夏までに注文をしておかないと、残りは、燃やしてしまうとのこと。茅の刈り取り方法には、2種類あり、機械刈りと手刈りがあり、手刈りの方が若干コストが高いが、長く茅が採れる。そこで、手刈りの茅(4トン車2台分)を注文した。価格は、数十万円(運賃込み)だったと思う。現場に運ばれてきた茅は、すべてが使用できるわけではなく、良い部分だけをより分けると約半分の材料しか利用できなかった。

茅葺き職人は、この地方でただ一人の下山村の職人さんに依頼した。彼は、足助屋敷の茅葺きなど、多くの建物の工事に参加している。茅をふくためには、通常かける足場の巾では、茅を置くことができないため、1間の巾の足場を組んだ。茅は、竹と縄で組まれた垂木にミシンの針の巨大な道具で、約30cmの厚みに積み上げられた茅の束を貫通させ下の方から、丁寧に藁縄でしばられていく。茅の表面を整える篭手をリズムよくたたきながら、穂先をそろえて、屋根が葺かれていく。篭手の裏には、山形の筋が何本もつけられ、うまく穂先が引っかかる工夫がなされている。最後に棟部分を積み上げ、はさみで、丁寧に芝を刈るように軒先から切りそろえられ完成する。
茅は、断熱材としての性能も備え暖かい室内を保っていたのではないだろうか。また、室内で、囲炉裏などを燃やすことで、虫の発生や、腐れを防いでいた。屋根自体の痛みは、やはり、北側の方が傷みが早く、気象条件にもよるが、約20年ほどで、葺き替える必要がある。一度に葺き替えるには、費用もかさむため、年をずらして、片面ずつ葺き替えることもされている。また、茅葺きの古い民家の屋根裏にあがると、必ず、茅が貯めてあり、補修や葺き替えのための準備がなされている。
伊勢神宮の本殿も茅葺きであるが、専用の茅場をもち、遷宮のおりに葺き替えられる。ただし、伊勢神宮の場合は、下地に銅板が張られている。
次回は、くれ板葺き(割り板)について、掲載したいと思います。

土間は、古来より家の中の床として使われ、縄文時代の竪穴式住居の時代よりある。直接その上に座ったり、寝たりするケースでは、上に藁やムシロを敷いて使用した。京都の町屋建築では、表の道路から、住居の奥まで続く、「通り土間(とおりにわ)」が必ず設けられ、人の通路としてだけでなく、風の通り道としても利用された。このつくりは、各地の宿場町などに建てられている町屋にもみられる。土間は、水や火を使用する台所や、玄関部分の人の出入りする部分に用いられる。農家などでは、農作業の手仕事部屋としての利用として、玄関としてだけでなく、おおきなスペースがとられた。また、明治頃までは、寝室を土間として、厚い藁の層を設け、その上にムシロを敷いた、ベッドのような利用方法も存在した。一見、貧困だから、床が張れずにそのようにしたという説や格式により、差別したということもあるようだが、この方法は、非常に暖かく、湿度の調整もなされ快適だったようだ。
土間の製造方法については、各地で、若干違うようだが、概ね似ており、「たたき」といわれる工法でなされている。
「三和土」と書いて、「たたき」と読ませることもあることから、多くは、粘性土、消石灰、にがり(あるいは塩)の三つの材料を混ぜて、専用の手道具でたたくことから由来しているのではないだろうか。

粘性土は、できれば山から掘り出されたばかりの若干の湿り気を含んだ粘り気のある土が良い。粘土とは違い、あくまでも土である。今では、なかなか手にいれることが、困難ではある。たまたま、愛知県では、まだ入手が可能である。
消石灰は、市販されているものを利用するしかないが、本来は、生石灰を反応させて、ゆっくり消石灰になったものを利用したようだ。土を固めるための凝固材の役目をする。
にがりは、水分供給のためにあるようだ。乾燥しやすい場所では、特に含有量を増やしたり、メンテナンスで、にがりの希釈液を散布したりするのに用いる。使用しないと、ドライアウトを起こして、表面が割れたり、ほこりが舞ったりするようになり、しっとり感がなくなる。また、カビの抑制効果や殺菌効果を高めるためにも含ませるようだ。
著者が、施工してきたケースでは、「二和土」で、粘性土と消石灰だけで施工している。ただし、メンテナンスには、上記のにがりの希釈液を必要とするケースもある。
薄い層を積み重ねるのではなく、10センチくらいの厚みを同時にたたいて仕上げる方がはがれにくいし、ドライアウトを起こしにくい。土の中に含まれる砂利なのど粒度分布が、微妙に仕上げに左右するので、経験をつまないとなかなかうまく仕上げることができない。
日本だけでなく、世界中で、土間の仕上げ方法があり、中国などでも、道具は違うが、まだ、現役で使用されている地域は各地にある。粘性土だけを、念入りにたたいて、仕上げることも、土の種類によってはできる。
現代の土間は、プランの中に持ち込むこともあり、土が湿度調節を行ってくれる場としての提供や、コンクリートの上より足が疲れないなどの効用もある。しかし、メンテナンスを怠ると土埃もたつので、メンテナンスに自身のある方だけにお勧めしたい。ただし、よく似た感触を楽しむために、工夫されたたたき専用の左官材料もあるので、それを試すことは、推薦できる。いずれにしても、土間のある暮らしは、郷愁ということもあるかもしれないが、工夫次第では、楽しい暮らしとなるのではないだろうか。

最近では、骨董市などでも多くの木建具が出回るようになった。昔の木建具の職人さんの技術には、目を見張るものがある。古い建具を新築の建物にリユースすることも、一部の興味ある人の間では、利用されつつある。
アルミサッシが出回る昭和40年代から、急速に外部の木建具は姿を消し、高気密な家が、高級な家の代名詞になってきた。逆に昔ながらの木建具の家は、すきま風のイメージが作り出された。アルミサッシ登場から30年たち、木建具が見直されるようになってきたと思う。

アルミサッシは、熱伝導率が高いために、結露の被害も増え、カビやダニの原因にもつながった。もちろん、高度成長により、暖房器具やエアコンなどが急速に供給されたために、建築の施工方法が追いつくことができず、住む側の住まい方にも問題はあった。
今のペアガラスのアルミサッシは、住宅の間取り上有効な断熱性能を引き出し、結露防止には有効な手段である。それと同じような効果を木建具で表すには、雨戸+ガラス窓+障子が必要である。ゆとりがある場合は、縁側を設けて、居室への外気の流入を防いでいた。硝子が無い時代には、雨戸と障子だけで、開口部を形成していた時代もある。
古い住宅のなかで、通気の工夫のために多く用いられたのは、無双窓である。外部に利用されるときは、外気の流入調整を行いつつ、防犯性能を有した優れものである。さまざまな部位の建具に利用され、床下の空気の調整や、部屋と部屋の間仕切りに利用されたりした。意匠性もでてきて、数奇屋建築などでは、波型模様の無双も登場した。
障子は、雪見障子のような実用的なものから、図柄や絵を組んでいく複雑なものもある。
ふすまは、障子の枠に張る紙が、重ね張りされ、間仕切りなどに用いられ、発展段階で、枠が漆塗りのものが登場した。軽量なふすまは、板戸などと比較して、価格も安い。現在のふすまは、下地は、新建材のものが多く出回る。

板戸は、杉板を利用したものが多いのは、大木に杉が多かったことのように思われる。地方によっては、ケヤキの材が使用されているケースもある。
木建具は、メンテナンスさえ、定期的にすれば、長い実績の中で、建物以上に長持ちすることもあるので、無垢材を利用されることをお勧めしたい。最近のつくりでは、ゴムなどを用いて、密閉度の高い窓をつくることもできるようになった。しかし、コストでは、材料となる良質木材の不足と後継者不足のため、上昇しつつある。使用するかどうかは、施主の経済的な部分にゆだねられるが、今作った木建具が、50年後に骨董市で売られるかどうかは疑問がのこる。

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