近山スクールー般公開講座
これからの森林のあり方や木の文化、暮らしについて多くの方に関心と理解を持っていただきたいと考え、一般公開講座を開催いたします。どなたが聴いても興味深くわかりやすい内容です。
テーマ:「近くの山の木」で家をつくるために/
中越地震で木構造は…
講 師:鈴木 有氏 (元秋田県立大学教授)
日 時: 6月4日(土)開場 13:00
講義時間:13:30~16:30
会 場: 名古屋工業大学講堂2階会議室(名古屋市昭和区)
(JR鶴舞駅、地下鉄鶴舞駅徒歩10分)
定 員:70名
受講料:1,000円(講義1回、資料代込み)
主 催:名古屋工業大学「木の文化研究フォーラム」
共 催:NPO法人 緑の列島ネットワーク
近山スクール名古屋2004 第三回フィールドワーク
蓮教寺見学会報告(講師ー麓 和善 氏)
蓮教寺は、浄土真宗高田派のお寺で、『尾張名所図絵』〔天保12年
(1841)刊〕にも紹介された尾張を代表する名刹です。境内には本堂〔宝
暦8年(1758)〕・庫裏〔宝暦13年〕・書院〔文化9年(1716)〕・山門
〔同〕他が、江戸時代のまま今日まで残っており、いまだ指定はされて
いないものの、貴重な文化財といえます。
本堂の修理は、名古屋工業大学大学院教授の麓和善先生の指揮の下、
平成14年4月に解体工事に着手し、平成16年10月に竣工しました。
今回の見学会では、まず書院において工事の経過と調査内容をスライド
を使って解説していただき、次に修復が完了した本堂を見学しながら、
江戸時代の技法や、文化財としての補修方法について解説をいただきま
した。また、境内には、麓先生設計の茶室・茶庭もありました。
(解説中の麓先生)
国宝を修復される襖絵師さんや奈良からの瓦師さん、漆塗りの塗師さん
などの現代の名工の匠の修復技術についての解説もパワーポイントで
なされ、現場でそれを確認できたことは非常に有意義であったと思います。
2003・9・20解体修理中 本瓦をおろして、複雑な丸太小屋組みまで解体
本瓦は一枚一枚丁寧に時代を分類されました
2003・9・20解体修理中
250年前に入れられた筋交い。非常に珍しい例です
筋交いは無いという定説の中現存してました。
一度も修復されず、大きな地震も乗り越えてきてます
本堂内部の耐震面格子についての解説を受講者が聞く