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豊田森づくり委員会 現場見学報告

50年生の杉、ヒノキの森林を2年度に渡り間伐した現場(列状間伐)
間伐に際して、旧来の人力搬出ではなく、高性能の林業機械を使用した

18年度の施業面積は13.7haで搬出材積1、267m3売上17,724,000円
平均単価13,988円
これを施業するのにかかった伐採から運搬、販売の経費が
18,874,000円

ということは、1,150,000円の赤字です
しかし、政府から補助金が4,532,000円出て
所有者の元には3,382,000円が残りましたので
とりあえず損はしていないことになりますが、税金を投入してます

どうでしょうか
森林はもはや第一次産業としてなりたってません
補助金なしでは、50年の林業ができないほどに材価は下がってます

これで、間伐したあとに複層林化はしないそうです
間に次の苗を植えても、育ちが悪いからだそうです
次には全部を伐採して、また、最初から全体に植林をするところから始まるようです

採算の合わない場所は天然林に戻していくことですね
今の時点ではほとんどの場所が、放置しなければならない状態ですが

日光が入り健全な状態
下草が生えてくると土砂の流出もなくなります

(続く)

豊田森づくり委員会報告
きのうに引き続き、見学レポート
ダウンバーストのあった山からわずか南に1kmほどの稲武の山です
ここは、古橋会という財団法人が管理されている山です
植林記録のある山としては一番古く、約180年前に植林がされました

面積としては、1.5ha
材種は、ひのき、すぎ

最近ここの木を39本伐採して販売をしました
全部の材積は、160m3
市場での売上は、618万円
出材の経費が伐採から運搬を含めて315万円

伐採は、3か月間、葉枯らしをして、玉切りして出材
伐倒は、7月に行い、10月に出材した

平均胸高直径は1m

こんな立派な木を先祖から育てて、残るのは300万円
直径1mを超える1本の木の値段は平均してわずか7万7千円の価値しかありません
これを180年で割ると427円/年

こんな割にあわない産業はほかにあるでしょうか?
180年間の管理費を考えるとぞっとします
1年間で1.5haの山林は16、600円しか利益を生みませんでした
16,600円で1年間の労働賃がでるのでしょうか?
今なら1日しか山へ行けない賃金ですね
1日で1.5haを管理しなければならないから
枝打ちや途中の間伐もしたことになります

これは、最終的に今の時点で利益が出ただけいいほうで
若い木は、無料より安く つまりは、赤字になります

高く材木を買ってあげないと山元は死んでしまいます

ここは、公園となっており、誰でも見ることができます
ハイキングコースもありました

伐採された木の年輪

こんな素晴らしい木が、市場へ出ると
思ったほど高くありません

林業の再生を図るには、多くの問題が、まさに山積です

豊田森づくり委員会 (平成20年度第一回会議)
5/26 初夏を思わせる天候
昨年、ダウンバーストによる被害をもたらした現場見学に、委員のメンバーとマイクロバスにて豊田市稲武へ

写真の左隅から順番に三か所に被災地が見える
一直線に左から順番に天然空気爆弾が落ちた(?)跡が見える

森林部分に落ちたので、見事につぶされるように木がなぎ倒されている

民家の裏山が被災地となった
手前の家の屋根も飛び新しく葺き替えられていた

(一番上の写真の真ん中部分の拡大)

回りの木は倒れて折らず
垂直に空気の爆撃を受けたように倒れる木々
台風のようになぎ倒されると周りの木々も斜めに傾くものだがそれが全くない

このように森林に観測された例はほとんどないようである

(一番上の写真の右端の被災地の拡大)

それにしても、不思議な光景
爆発だと付近の木々も少しは傾いていくのが常識
すぐ横の木も傾いていない
上から空気の圧力を受けてその空気は、川の方へすべて抜けたのかも

(一番上の写真の左端の現場)
森林組合の事務所の前の駐車場横の山

確認されている箇所は14か所だそうだ
この地域に集中して
見えない巨人が足で踏み荒らしたごとくである

昔の人なら、神がかり的な現象と思うであろう

竜巻のように巻き込んで、巻上げるのではなく
ところどころに雷のように
気体なのに固形の空気の塊が落ちるというかんじである

森林組合の職員が飛んできたガラスで怪我をされたようだが
その他大きな人的な被害がなかった

もし民家を直撃していたら、大変なことになっていただろうと推測できる

第2回豊田市森づくり委員会
9/18 定例の委員会に午後1:30~4:45まで出席
パブリックコメント中であり、中間報告がなされた。
議論の内容としては、
豊田市森づくり基本計画の内容についてである。
豊田市は、全国でもない画期的な基本計画を本年度施行された
森づくり条例に法り、作成中である
来年度より実際の現場で、実施されていく

今回発刊された
森林物語
という冊子は、矢作川流域の森の現状から将来像までを網羅している

豊田市森林課アドレス
http://www.city.toyota.aichi.jp/ex/pc/h18/10/index.html

昨日の朝日新聞のトップ記事であった。
かつて、緑のオーナー制度の募集を林野庁のイベントなどで盛んにPRしていたことを思い出し、あの結末がこうなったとは、国の政策としては、見通しが甘すぎ、年金問題と同じく20~30年も先のことは、どうにかなるだろうとお役所仕事として考えていて、担当者もどうせ変わるから、まあいいかあという独特の発想のもとに作られた制度であったと思う。
 いわゆる投機目的の人にとっては、利回り3%を売りにしてたわけだから、銀行がつぶれたようなものだ。国の金銭感覚からすると500億円くらいならしかたないと思う数字なのかもね。年金にくらべれば大した数字じゃないけどね。
 
 木材の山での価格はどんどん下がり、60年前の価格であり、一方人件費は、当時の20倍になっていることをみると、こうなることも予想されたが、途中で発表することをせずに、募集を続けていたのは、詐欺行為に近い、年金も職員がねこばばしても、ほとんど見つからなく退職していってしまったわけであるから、林野庁においても、責任問題を歴任の林野庁長官にとってもらうことはできるのだろうか?
 営林局から森林管理局へとイメージを変え、大量のリストラの退職金のために、多くの国有林の売却をして、国の財産を減らし、国民の財産まで90%没収されてしまうこの国は、おかしすぎる。

 国産材の追い風と呼ばれる時代になったので、あと20年くらいしたら、元本が戻るかもね。木材の輸入が禁止でもされない限り無理かも。

それでも、森を守って、新鮮な空気と水の源泉を私たちは大切にせねば。
緑のオーナーになった人のほとんどが、山や緑の好きな人で、投機目的の方は少ないとは思う。

関連するニュースサイト

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070803-00000113-yom-soci
読売新聞

「森林組合を考える」

昨夜は、19:00~21:00豊田市にて、とよた森づくり委員会の自主研修会があり、豊田森林組合の現状と、森林組合とはなんぞや?ということの基礎を学びました。

森林組合は、森林組合法に基づいて組織された森林所有者を組合員とする協同組合。

根拠となる法律の元は、明治40年改正森林法、現行は、昭和26年に改正森林法を順守し、昭和53年10月2日に森林組合法が制定され、平成9年の改正で、合併が推進された

主には、55年間あまり見直されてない法律ともいえる。

森林組合は、非営利の原則があり、組合員への直接奉仕が活動の目的である。
しかし、それでは事業として成立不可能なために、組合員以外の仕事が半分以上を占めて、公共事業を請け負う。

豊田森林組合は、組合員8618名、出資金2億6900万円の全国でもベスト10に入る規模の森林組合である。

どこの組合にも同じような課題があり、詳細は述べることができないが、山の過酷な労働を請け負う担い手が不足し、希望のある職場として輝いているわけではないが、少しづつ、山に思いのある若手が育ちつつある。

豊田市では、森づくりのパブリックコメントを募集中です
ご意見をください

「(仮)豊田市森づくり条例(素案)」「(仮)豊田市100年の森づくり構想(素案)」

http://www.city.toyota.aichi.jp/ex/pc/h18/10/index.html

7月17日の午後は、とよた森づくり委員会の第1回目の委員会であった。今年の3月まで2年間勤めたが、継続でこれからまた2年間を委員として、ご意見を述べさせていただくこととなった。建築関係者は、私だけなので、近山の木を流域でいかに活用するかという木材利用促進分野についてのプロとして提言していきたいと思っている。初回の会議では、新しい委員も含めて、豊田市長より委員の任命書を渡され、これから実際に具体的な計画で、とよたの森25000haを10年間で150億円をかけて、間伐をするプロジェクトのスタートである。これは、全国でも画期的なことであり、この委員会での一部始終を豊田市のHPで実名で発言を公表して、会議の具体的なやりとりを隠すことなくプロセスを明らかにしながら、プランを進めていく。ブログでも具体的に報告していきます。まずは、8月15日よりパブリックコメントの期間となりますので興味のあるかたはご意見ください。

豊田市森づくり委員会記録

パブリックコメント受付

今年もあとわずかですね。
ナチュラルパートナーズの第2号住宅が11月に着工され、先日、大工さんの加工場にて、施主様の刻み状況見学をしました。家をつくる側の大工さんもお施主さんの顔を知っていて、その家族の思いを受けながら、末永く住んでいただくために、真心こめて刻むことは、張り合いがあります。
昨今の住宅は、完成するまで、作る側と住む側のコミュニケーションも無いままに引き渡されてしまうことがほとんどで、大手住宅メーカーでは、営業マンが建ててくれると錯覚しているお施主さんが多いことが現状かと思います。その工務店の監督を始め、大工さん左官さんたちとコミュニケーションをとりながら家づくりを進めることは、作る側も人間ですから、一生懸命になります。施主さんも請け負う側もお互いに50:50の気持ちで接していれば、大きなトラブルもなく家は完成します。完成してからは、お客様の住み方次第で、家の寿命もかわりますが、そうやって建てることにより家に愛着を持ち住んでいただけることは、ビルダーとして喜びです。
「家は、造る時より、住んでからのお付き合いの方が永いです。」

ベテランの大工の松井さん
私のようにうるさい設計士の注文にも素直に一生懸命考えて刻みをしてくれます。

ちょっとの合間を縫って、近くの山にウオーキング
秋景色の宮路山の山頂へ向かう

途中は、ドウダンツツジが真っ赤に燃える

宮路山山頂の石碑
山頂まで駐車場から20分山道をあがる
眼下に広がるのは、三河湾 
遠くに見えるのは渥美半島

五位山山頂
宮路山から尾根伝いに3.8km
約60分歩いて
五位山の山頂へ到達
日ごろの運動不足で少々ばて気味
途中森林浴してエネルギーをいっぱいもらった
眼下は蒲郡の町 
三河大島がみえる

往復約3時間の散策でした
膝ががくがくになりましたが
いい運動になりました
夕方暗くなる前に下山
駐車場のトイレに雨水利用の手洗いを発見
エコロジーなり

琵琶湖の北西岸、高島市朽木生杉の原生林を歩いてきた。
名古屋から車で、名神~北陸道にて約3時間。
京都との県境である。
一部は、京都大学芦生演習林でもある。
朽木生杉の休憩所に車を停め、約1時間の登りにて三国峠の頂へ
そこから朽木の谷を下る。全工程4時間の散策。
映画「もののけ姫」の舞台のような、ブナの原生林が迎えてくれる。
ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラをはじめ、たくさんの野鳥のさえずりのシャワー。
アカゲラの木をつつく音がリズミカルにこだまする森。

倒れたブナが腐り、その上にまた新しい芽がふく
森の移り変わりを目の当たりにする
人間がはいることは許されない自然の世界
雪が多いせいもあり木が根元から曲がっているのがほとんど

京都へ流れる由良川の源流
新緑のぶなの森が続く
こんなところがまだ残っていることに感謝
ハイカーも少なく、7~8人とすれ違っただけであった

朽木のあたりの人工林は非常に丁寧に整備された森林が多い
林業が丁寧に続けられていることを実感した
鹿の被害も多いようだ
実際に、鹿を目撃してしまった。
かわいいらしいのだが、地元にとっては、やっかいものかな。

甲府から車で塩山市を経由して大菩薩ラインにて、青梅街道に入り丹波山村の役場の横を通過し、また峠を越えると今まで広葉樹林だった山が人工林へと変わる。約1時間50分。ここは、小菅村。人口905人の東京の水源であり、奥多摩の奥の源流の地。最近までは、ほとんど出材がされないままに林業が続けられていた。
今回、ここの森林資源の活用を目的に森林認証をしながら、木材のブランド化を進め、近山運動を東電のECOサポートの元に計画している。

100年の整備された理想的な森林もある
ひのきと杉が多く植えられている
比率は4:6だそうだ
新緑が美しい

間伐が、2年前にボランティアによりなされた森林
下草も生えてきて、理想的な森林への途中

奥多摩湖へ流れ込む小菅川の源流付近
せせらぎが、人の心を癒す
日本で初めてアマゴの養殖に成功した地でもある

本日10:00~15:00まで豊田市役所にて
第3回のとよた森づくり委員会が開催されました。

今日は、実際に森林所有者からの御意見を聞く機会があり、旧

旭町の2名の方を招きお話を伺いました。実際に山仕事で生計

を建てておられ、この地方では数少ない林業専従者からの意見

であり、貴重なお話を聴くことができました。

まだ今なら間に合う森の再生を確信し、私たちに何ができるの

か考えさせられました。豊田市が森林の町として、荒廃した森

の再生をしていく先駆者になれることを期待して、新しい条例

が委員会から生まれることを確信しております

森林所有者からは、明治12年に愛知県より譲り受けた証の地

券を見せていただきました。15代目といことで、300年間

森林を先祖から守っておられ、次世代の後継者も現在育ちつつ

あるとのことでした。

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