だんだんと日が暮れるのも早くなってきましたね。
朝晩は冷えますが昼間はまだまだ日差しが強いですね。
今回は洗い出しと呼ばれる左官技法を使った外構工事を御紹介します。
アニマル柄のようにも見えますがこれが洗い出しです。
大小さまざまな石(種石と呼ばれます)を土間の上にまき、コテで押さえた後に硬化のタイミングを見計らって表面のモルタルを水で洗い流し、砂利を浮き出させる工法です。
表面のモルタルを取り除くと左のように砂利が浮かび上がってきます。
ブラシでモルタルを取り除いていきます。
仕上げに表面に残った水分をスポンジで取り除いていきます。
他の物件での洗い出し
使用する種石によって、さまざまな表情をつくることが出来ます。
今回は以前完成した物件を御紹介します。
とてもシンプルなお宅。
廊下の床(ヒノキ)と一続きな玄関床(スギ)。
玄関というよりはむしろもう1つの部屋という感じ。
ちょっと違った使い方を楽しめそうな玄関スペース。
アイランド型キッチン
リビングの奥からのやさしいひかりがキッチンを照らします。
おはようございます。雨があがり、天気も回復してきましたね。
今回は栄町の家の板張りの様子をご紹介します。
踏み天井の杉板を張っています。その上に根太をながし2階の床板を張ります。2階の床板は杉です。杉はやわらかい材ですので多少傷がつきやすいですが、肌触りが良く足腰への負担も軽減し、小さい子供がいる家庭にとってはいい材かもしれません。
陽のひかりでより自然素材の持つあたたかみが引き立ちますね。やさしい空間になりそうです。
棟梁がなにやら考え中。リビングに差し込み陽のひかりがとても心地よい空間です。
樹種によって実にさまざまな表情を見せてくれます。それもまた、無垢材の面白さでもありますね。
今日は朝から懐かしい音楽が聞こえてきました。隣の中学校の吹奏楽部が体育祭の練習をしていました。
もうそんな時期なんですね。 懐かしい音楽をBGMに今日も図面仕事です。
今回は前回のつづきを紹介します。
これが荒壁で使う泥です。一軒でかなりの量の泥を使います。
この日は荒壁屋さんが1人で作業していました。
竹小舞の間から泥がいい感じに出ています。
荒壁は乾燥するにつれてヒビがはいってきます。このヒビが重要で、次の中塗りを食いつき(密着)やすくします。
2階の状況。片面は終わり、返し塗りをしていました。
外から見るとどっしりと構えていて、バランスがいいですね。
1階リビングを見たところ。暗いところから明るい奥を見るとよりお互いが引き立ちます。リビングには明るい陽射しがたくさん降り注ぎます。心地よい空間になっています。
最近の家は全体的に明るい部分が多いですが、暗い部分があってこそ明るい部分がより際立つと思います。
少し落ち着いたトーンの場所があってもいいかもしれませんね。
おはようございます。今朝は日差しが強いです。予報によると名古屋が一番暑いようです。
まだまだ残暑が厳しいようですね。
今回は石場建ての家の竹小舞、荒壁の状況を紹介します。
これが竹小舞のときに使う材料。小舞竹とわら縄です。小舞屋さん1人で毎回1件やってしまうようです。
しかもかなり早い!
まだ途中段階ですが、竹小舞だけの状態でもかなり綺麗です。
夕日の柔らかい光でかなりいい雰囲気。
竹小舞の影が丸太に映って綺麗です。
竹小舞だけの状態も綺麗でいいですね。あたりが暗くなり中で照明を点けているとそれ自体が大きな照明器具のようでかなり綺麗です。みんなこのままでもいいかもとよく言っています。
「石場立て」の家、建前3日目。今日は2階の梁からです。朝から日差しが痛いくらい。
ロフトの床板を貼っています。
貫を納めています。
妻側からの様子。大きく迫力のある家になりました。
丸い棒がこみ栓。こみ栓を打っていきます。
下屋の垂木を納めていきます。垂木が納まると家らしく見えてきます。
3日目はここまで。下屋の垂木が納まりました。次は上屋の垂木です!
「石場立て」の家、建前2日目です。1日目に引き続き暑いなかの建前となりました。
通し柱に梁を納めていきます。柱を支えながら梁を納めるのは大変。
掛矢(かけや:樫などで作った大きな槌)で梁を叩きながら柱に納めていきます。掛矢が結構重い…。
先ほどの梁が納まり次は隣。かなり斜めになっていますがこれがちゃんと柱に納まるんです。
ホゾも長いのでこれが本当に納まるかと思うかもしれませんが…。
無事納まりました。斜めの状態だった梁がしっかりと納まっています。大工さんも一安心。
渡りあごで納めた梁に2階床梁を納めていきます。
金輪継ぎの込み栓を打っていきます。2本の材を1本に繋げていきます。
梁の上で組むのは足場も悪いので大変です。
1階が出来、次は2階を組み立てていきます。
大きな丸太の梁がしっかりと2階梁を支えています。
柱に貫を通していきます。
2日目は大体2階の柱が立ち、小屋梁が少し納まったくらいまで。建て方が少し難しいので時間はかかりますが着実に棟上げへと近づいています。
夏の建前は身体に響きます。みんな日に日に真っ黒になっていきます。
1日が終わると建物を眺めながら一服。明後日からはまた違う現場の建前です。
暑い日が続き、かなり体力の消耗が激しい今日この頃…。
今週から「石場立て」で造る家の建前が始まりました!
今日はその様子をご紹介します。
毎回こんなにたくさんの材料をどこで使うのかと思うくらい材料があります。
今回は「石場立て」という基礎の工法で建てます。簡単に説明すると石の上に柱を直にのせ、それを足固めや貫で固めるという方法です。普段はコンクリート基礎に土台を緊結しています。写真の四角いのが御影石30㎝角です。
石の上に柱(束)が直にのっているのがわかると思います。
棟梁の藤井さん
おなじみのメンバー
コンクリートの基礎に土台が乗っていないので、組み立てるときは足固めを支えながら柱をおさめていきます。
ゆっくりですが、かたちになってきました。
この物件の見せ場のひとつでもある太く大きな1本の敷き梁がおさめられます。かなりの迫力です!
末口でも30㎝以上はあります。どこか一カ所でも見せ場があるとその建物が映えますね。
建前の続きはまた紹介します。
先週末に大工さんの作業場に行ってきました。緑がとても多くいい場所です。
今の時期はホタルがたくさん飛んでいるようです。
作業場では5人の大工さんたちが作業をしていました。
墨付けをする棟梁の藤井さん
一緒に墨付けをしている大工の成田さん
まるで漫才コンビのように仲良く二人で垂木の墨付けをしています。
角鑿(かくのみ)という機械を使って穴を開けています。四角い穴を開けることが出来ます。
鑿(のみ)を使い、角鑿で開けた穴を綺麗にしていきます。
鋸で切り込みを入れ、鑿で落としています。
鑿で落としたら鉋(かんな)で面を平らにしていきます。
これは追掛け大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)。引っ張りに強い組み方です。
こっちでは柱に溝を掘っています。
刻みが終わった部材たち。綺麗に加工されています。
加工する材はまだありますが、大工さんたちは毎日汗だくで作業しています。
それぞれの役割がきちんとしているのでみんなテキパキ。建前までもう少しかもしれませんね。