名古屋市中区の福恩寺さんの庫裏の修理工事をしております 。
庫裏の一部分の屋根部分の葺き替えと耐震補強、断熱補強です
小屋裏の丸太は、既存のままで、表面をサンドペーパーで削ってきれいにしました
垂木は、4寸角にして厚板の杉野地板に変更です
新しい棟木がのりました
仏式での上棟式です
住職さん親子による読経です
蓮如上人直筆の掛け軸「南無阿弥陀仏」を中心に
上棟式を開催しました
秋晴れに覆屋根がとれて、改修工事も大づめです
東南から望む
耐震格子が入り、当初とは、正面の姿がかわりました
本堂の中の壁の塗り替え
内陣の中の壁の塗り替え中
天井も格天井に新しくしました
妻飾りの部分です
大工さん、彫刻師さん、瓦屋さんの技術の集まった部分です
北側の屋根は、当初瓦でしたが、屋根のこう配を緩くして、銅版で葺き直しました
きらきらまぶしいですけど、しばらくすると、緑青色のグリーンになります
昨日は、京都で、飾り金物の職人さんと打ち合わせをしました
釘隠しに金箔の金物をつける予定です
今日の現場は、たいへんな暑さです
屋根がある現場なので、直射日光は、ないのですが、その屋根が仮の鉄板屋根ですからたまりません。
猛烈な名古屋特有のねちっこい、湿気のある猛暑の中での作業は、大工さんにとっては大変過酷な作業となりました。
小屋組みの丸太のハネ木を組み込みます
この丸太で、軒の深い屋根を吊り上げています
大工さんが4人で丸太を組み込みます
妻の飾りです
彫刻がここにつきました
MVI 0598
福恩寺彫刻打ち合わせ
昨日、彫刻の駒田さんの作業場で打ち合わせをしました
先日の図面の打ち合わせから、実際に彫っていただいて、微妙な修正です
駒田さんの家の玄関
彫刻だらけです
時間があるときに、いろいろ試し彫りをするそうです
家も、鴨居差しの立派な家です
最近では、山車やからくり人形の仕事までされてます
住宅に使う欄間は、年に1対あればいいほうで、ほとんど仕事がなくなったそうです
カエル股を彫刻中の駒田さん
作業途中のカエル股です
扇子の丸いところや骨の間を彫り込んで、その中にカンナをかけるテクニックには、脱帽の技術です
虹梁の下絵です
虹梁の試し彫りで、彫りの深さや凹凸を修正する打ち合わせをしました
名古屋市中区で、施工中の福恩寺改修工事の現寸打ち合わせと材料検査をしました
豊田市の藤井大工の加工場で行いました
破風板の現寸型板をぶらさげて、形の修正をします
人間の目の感覚が一番大事で、微妙なカーブを見分けます
破風板に使用するヒノキの板です
ほぼ無節で、仕上がります
材料長さは28尺ありますが、型板をあてて、節のないところを使って使用します
右から3枚は同じ木を挽いたものです
見事な天然ヒノキで、長年天然乾燥された、よく乾いた材料でした
妻の虹梁(こうりょう)です
これに、彫刻をします
現寸を見て、細かい納まりの打ち合わせをします
今年に入りまして、名古屋で、お寺の本堂の修繕工事をしております
素屋根を鉄パイプで組んで雨が降っても作業ができるようにします。
これから、秋までかけて修繕をいたします。
素屋根をかけました
屋根の瓦の様子です
瓦をめくりますと、土が載っています
大変な量の土です
この土は、一部をリサイクルして、もう一度使用します
「とんとん」という板を剥いだ薄い板が張ってあります
これで、瓦を通過した雨水を防ぎます
このような薄い板です
板は、必ず割った板がよいです
最近では、防水シートを張っておりますが、昔は、丁寧に板を張っておりました
解体前に全ての部材に番号を付けます
このなかで、痛んだ部材は、取替えます
大工さんの手によって、一本づつ部材が外されていきます
これから、屋根の軸組みの歪みや、痛んだ部材を交換して、組立直す作業を行います
(大江)