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2/3 節分
昨日は、藤井棟梁と共に、以前調査した掛川城の土塀の修復にかかるための下準備に伺った
年数も経ったので、仕方ないのだが、建築当時(平成6年)には無かった桜の木が大きくなり、落ち葉が屋根の上に落ちて溜まり、木の屋根を腐らせる原因となっている

同じところの塀でも桜の木の無いところは、痛みが少ないのだが、この写真のように桜の木の下は、コケが生えている

写真を撮るには、趣があるのだが、土塀の構造まで壊してしまう前に修復が必要となるために今回は、ほとんどを交換する

杉の赤身の部分の屋根は、長持ちをする

住宅のデッキにもよく使用するが、釘のまわりなどは腐りやすい

今月中旬より、現場での作業を開始します

昨年建築した稲荷社のまわりに、玉垣と拝殿を建築します
今回は、その位置を決めるために、丁張りをしました
丁張りは、位置と高さを仮に墨出しするための仮設です

ピカピカだった銅板の屋根も落ち着いた色になってきました

玉垣は、石垣の上にぎりぎりに造ります
一部は、このような自然石の上に乗りますので、土台をひかりつけして載せる予定です

玉垣の設計は、いろいろ参考にしながら、出雲大社とよく似た感じに設計しました
3月には、建ち始めますので、お楽しみに

拝殿は、藤井大工と相談しながら、デザインを決定しました

本日のYAHOOのニュースでも配信されました

甲府城には、天守閣はなかったとされてきました
それは、絵図にもなく、もちろん写真も残っておらず
ただ、石垣だけがありました

今回の発表で、天守閣が存在したのではないかということですが、是非、復元をしてほしいものです

大工や左官など職人の技術を継承するためにも、ぜひとも、復元が検討されたらいいなあと思います

私も、甲府生まれですので、なんだかわくわくします

(写真は、甲府城の渡櫓門の建築中のときのものです)

2008/10/31
御稲荷社の拝殿と玉垣の材料検査に行ってきました
材料は、ほとんど4面無地の材料ですので、検査の対象は、木目や色、寸法となります。
木目が流れていたり、曲がっていたりすると、将来そこから曲りや割れがでますので注意して検査をしました。

寸法が注文どおりあるかどうか検査します

検査している棟梁は藤井棟梁です

この日は、偶然にも同じ場所で薬師寺の材料検査もあり、藤井棟梁のかつての同僚の大工さんがみえました

いつみてもこの材木屋さんの倉庫に置いてある材料は巨大です
かつては、日本にもこのような木がたくさん生えていたことでしょう

稲荷社落慶法要
秋になり完成した稲荷社の落慶法要がありました
海の幸、山の幸が供物として並べられ
工事の無事完成の御礼とこれからの家内安全を願いました

近所の区長さんをはじめ関係各位の列席により
しめやかに執り行われました

このような立派なお社の建設に携われることは、一生で何度も無いことです。
伝統構法を学ぶものとして、こういう機会に恵まれることは、感謝の気持ちでいっぱいです。

掛川城 四足門横の土塀
 
以前、この土塀の監理にあたり、もうあれから十数年経とうとしている
風情もでてきた土塀であるが、建築的には、傷んでいる
もともと絵図に残っていたように板葺きの屋根で復元した忠実な部分であるので、そろそろ修理の時期である。

屋根は杉の赤身板で葺いたのであるが、桜の木が大きくなり、落葉がまともに屋根の上に積もるために、他の部分よりも痛みやすい

このような板葺きの屋根は珍しいので是非とも残してほしいものである

写真に写っているのは、藤井棟梁とスタッフの梶谷

大きな桜の木が土塀にかぶる

春の桜の季節は美しいのだが・・・・・

斜めに石垣に沿って上がる土塀

門は四足門 この門も藤井棟梁の手によるもの

祐徳稲荷社を昨日訪れました
日本三大稲荷の一つで、山の中腹に清水の舞台のようにせり出したステージの上に本殿がありました。今回の目的は、本殿ではなく、かつて本殿の社殿であった重文の建物です。大分で建築中の稲荷社の参考に、見学してきました。
奥の院まで、運動不足の体で、やっと上りましたら、汗びっしょり、休憩する間もなく、空から雨粒が、あわてておりましたが、間に合わず、土砂降りの雨の中を傘もささずに、全身ずぶぬれで、急な石段をかけ降りました。

祐徳稲荷は、佐賀県にあります
佐賀というと吉野ヶ里遺跡が有名なところです
田園地帯が広がる中を、抜けて、山が始まるところにあります
たくさんの土産物屋さんが並ぶ、商店街の奥にそびえたっております
訪れたのが、月曜日の早朝ということで、ほとんど参拝客はいませんでした
本殿の東に石の階段を上がると目的の社殿がありました
唐破風の上にまた寄棟の屋根が乗る屋根の形をして、土台部分には、斗栱で組まれた浜縁が周ります
すばらしい技術と設計です
大工棟梁の技術に脱帽です

建物の下部の斗栱
(写真をクリックするときれいにくっきり拡大されます)
伝統構法は、地震の実験や複雑な構造計算などしなくても、ちゃんと立ってます
今の時代は、パソコンを使って、何百ページもの構造計算書を添付しないと建てられなくなる、複雑にすることが大好きな時代です。
根拠を示すために、無理に計算をします
大工の器量や技術は数値化されません
おかしいですね
どこか間違ってます

たくさんの彫刻が施された虹梁
唐破風部分を下からみる

今度の設計で唐破風がつきますので参考になります

銅板で葺かれた屋根
古くなると緑青が付いて寿命を延ばします
落ち着いた雰囲気の屋根になります

現在、大分にて拝殿と玉垣の設計を社殿に引き続き進めています
来年には、全体が完成すると思います
今夜も大工さんと綿密な打ち合わせです
材料の手配を始めないと間に合いませんので・・・・・・

稲荷社 屋根 銅板

下地に合わされた見事なカーブ(箕甲)を描き
美しく葺かれた銅板屋根

10年後くらいには、緑青が
出てきて色が落ち着いてくると思います
今は、遠くからみると輝いております
山の上に建っているので、かなり遠くからでも見えて
ランドマークになっています

棟の部分です

職人さんの高度の技術がいるところです
軒付け部分は、細かく折られた銅板が張られます

鬼の部分ですが、できあがってみるといいバランスの大きさでした
下で見ると大きすぎるかなと思いましたが、上にあがるとそんなに大きくは見えませんでした

擬宝珠
藤井棟梁が金物を取り付けます

足場を今日取り外し
全体が見えました
大きく見えます

感動の一瞬です

扉の金物が取り付けられます

大分のフェリー乗り場にて、このブログは作成中です
大慌ての速報でした
明日の朝、神戸につきます

懸魚(げぎょ)
これは、破風の一番上の拝みの部分につけるので、拝懸魚といいます。
装飾的彫刻です
中心に飾るのが六葉です
真ん中の心棒が貫通してくさびでとめてあります
金属のものもありますが、ここでは、木彫刻です

降懸魚(くだりげぎょ)
桁隠しの部分にとりつけます
とりつけてるのは、藤井棟梁です
大分へ来て26日経ちました
あと少しです

脇障子を組み立て中の足立さん
丁寧に何度も材料をあてて、かんなで調整しながら組み立ててます

床板をはめている矢島さん
すきまのないように取り付けます

何度も当ててカンナですり合わせをします
最後に床下に潜って、浮き沈みのメカス調整をくさびでします
昨日床張りは、完了しました
赤ちゃんと奥さんから離れて遠征ごくろうさまです

鬼板
屋根の妻につく鬼板です
これに銅板を巻きます
今日、寸法とりに、博多から小山社寺工業所さんの屋根職人さんがみえます

西側から現在の状態です

階段と浜縁の床ができました

節の無い木ばかりですと、神々しい感じです

今夜の大分発で、応援していただいていた成田さんと花木さんが
フェリーで愛知に帰ってきます

お疲れ様でした
私は入れ替わりで、週末から大分へ伺います

鬼の部分の下地を取り付けます
この下地に銅が葺かれます

西の妻から見たところです
下の白い紙は、汚れ防止の養生紙です

正面の階段を取り付けてます

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