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ナチュラルパートナーズ
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出来上がった桝

天秤

彫刻が施されてます

柱の仕上げに手カンナをかけてます

茅負

穴にはタル木がささります

微妙な反りがあります

原寸から写した型板を元に加工していきます

高欄を加工する

Rをつけた手摺の先端を組み合わせる

ぴったりと納まった

木材の芯の無い部分を使っている
下木になる仕口部分の加工

反っている部分までの幅の木を落としてこの大きさにした
幅の広い材料を用意して、帯鋸で加工して、手作業にて丸みを手かんなで加工していく

掛川城大手門

以前の会社で木工事を請けて、必死の思いで藤井棟梁と建てた建物である
10年以上経て、それなり風格がでてきた
また、それなりに痛みがでており、修繕の必要性も出てきた
今回は、本丸の修繕について、現場での下見となった

本丸天守
天守の工事は鹿島建設の元請けで、工事がなされ、我々は、天守以外の門、塀の木工事と左官工事を下請けで請け負った。

NHKの大河ドラマの際に舞台となったこともあり、一部修繕がなされている
土塀の屋根は、杉の赤身で葺いたので、10年以上経過して、一部劣化しているが、条件のいい場所では、腐れもなく残っている。
まだ、10年は十分に大丈夫な場所が多い

木の屋根にした経緯は、本丸周りだけが絵図で瓦の絵があったので、その他の部分は木板としたようだ。

原寸から型起こし
破風の型にゲギョ(懸魚)を合わせて、大きさの検討です
棟の部分と一水下がったところでは、大きさを変えてみました
(写真ー藤井棟梁)

墨付け作業
木取りした材料(桁)に墨をかきこみます

加工中の海老虹梁(えびこうりょう)
この荒取りのあとで、彫刻がされます
鎌倉時代の禅宗様建築から始まったといわれます

虹梁
上へ向かって反った形の梁

稲荷社の原寸図作成
足助の藤井棟梁の原寸場にシナ合板を張り、その上に原寸を描きます
この原寸が基本となり、たる木や斗供、破風板などの型板を作成します
その型板を材料に当てて、墨を移して、材料の加工にかかります
関わる大工さん3人がかりで、詳細の納まりも決めながら描きます

お社は内陣が、1坪強の大きさですが、庇や浜床が周りに出ますので、大きくなります22M3もの木材を使用します
実際に集めてみると、こんなにたくさんの材料がいるのかと驚かされます

現在2回目の木取りのために乾燥中です
十分に乾かすことにより、狂いをなくします
丸太の段階で充分に乾燥された材料ではありますが、より反りをぬくために、慎重に木づくりがされます

材料は、ほとんど無地で節はありません
神様を祭る場所でありますので、一般の住宅とは異なります

これから、彫刻師の方も来て、海老虹梁などの雲型や木鼻が彫られます

昨日の現場の状況です
高台に建つ敷地は、眺めもいいです
版築と石で基礎を造りました
コンクリートを使用したいとの地元建築屋さんの意向もありましたが、本物にこだわりたいというこちらの要望を理解していただき、赤土の版築で亀腹を施工していただきました。

大きな〆縄で、お正月を迎えました

今年の3月に完成してから、4か月ぶりの訪問でした。門のまわりは、芝生が元気に伸びて公園らしくなっています。金物と木材の伸縮の違いによる隙間や漆喰の割れなどが無いか見てきましたが、見つけることができず、ほとんど問題なくほっとしました。
一年経たあとにどのようになるか経過を見守りたいです。訪問者が少ないようなので、ちょっぴり淋しいですが、甲府駅前ですので、甲府へ行かれましたら訪問してください。

渡櫓門
この2階が、資料館となっており、歴史から設計~施工中のビデオが上映されており、私の撮った写真も何枚か使われて流れておりました。山梨放送が制作しただけあって、本格的な紹介ビデオでテレビの番組になるほどの内容でした。

25階建てのマンションと伝統工法木造の建物が同時に完成
果たしてどちらがこの世に長く残る建物となるでしょうか?

私には見ることができませんが、子供や孫の代には、結論が見えるかも・・・

甲府歴史公園 山手渡櫓門完成

甲府市が発注し、地元JV(国際建設、コミヤマ工業、進藤建設)が請け負った甲府歴史公園の工事が完成いたしました
木工事部分を管理させていただいた仕事もほぼ昨日で完了し、2年に渡った工事が完了いたします。
発掘により石垣の位置も明確になり一部の設計変更もありましたが、工期内にて完成することができました。
今年は、NHKの大河ドラマが風林火山といこうともあり、地元では、風林火山の軍旗を掲げての街のにぎわいモードでもあります。
但し、このお城は、武田信玄より後の江戸時代のものであり関係ありません。

2階内部

ひのきの壁、ひのきの床がきれいです
梁は松です

山手門
軒天をしっくいの塗り籠とした門です
柱や門扉に鍛鉄の帯金物がついています

土塀と木柵

木柵は、栗の木を使用してます

肘壷

柱に取り付け、扉を支える金物となります

肘壷を納める穴を柱に彫ります
正確に水平と垂直を出して、金物のひずみを考慮して
丁寧に彫り進めます

渡櫓門 頭巾金物

ハートマークがなんともかわいいです
これも、手打ちの鋲でとめていきます

木建具取り付け

早朝に愛知を出発し、9時に甲府現場着です
慎重に木建具をおろします

山手門の門扉
釣り込みは、人力と車のジャッキになります
おろすには、ユニックですが、門の下では、クレーンが使えません

金物取り付け

仮止めをしてから、鋲を打ち込みます

建具に金物を取り付け

八双金物、筋金物を取り付けます
まずは、ビスで仮止めをして、下穴をドリルであけます

八双金物の取り付けた状態です
この真ん中の穴に軸金物がささります

筋金物に鋲をとめます
鋲も手打ちされた、手作りの鋲をうちます
塗装がとれないように、プラスチックのハンマーで打ち込みます
金のハンマーですと同じ金物どうしで、はがれてしまいます

金物がほぼついた状態の山手門の扉です

木材はすべて桧です

明日、朝5時に愛知を出て、甲府へ9時に着く予定で行きます
明日からは、現地からのレポートとなります

金物完成

扉の軸金物が塗装を終えて完成しました

八双金物

表面が鍛鉄にしてあります
この鉄は錆びても表面がきれいに錆びて保護する
CORTEN鋼を使用してます
10年後にきれに錆びて伝統的な雰囲気がでるといいです
専用の塗装材で塗装されてます

縦格子につけて、軸金物を受ける金物です

さあ、いよいよ本番の組み立て作業に入ります

21日には、甲府の現場へ

春一番の嵐の中を日帰りでした
よく通いましたが、来週でほぼ完了です

渡櫓門 北妻部分

屋根は、本瓦葺きです
懸魚、破風のひれは、しっくい塗り籠め
木連格子は、桧格子の上に墨汁塗り

渡櫓門の西側

こちらは、お城の内部側にあたるほうです
石垣の上の木柵は、栗材を使用してます

甲府駅からよく見えます

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