建具金物 仮組調整
いよいよ門扉ができあがろうとしています
仮組された建具に、金物をぴったりあわせるための
紳士服でいえば、仮縫いのようなことをしてます
塗装するまえに、一度仮に取り付けして調整をします
(村瀬氏と羽生氏)
八双金物を微妙に調整してます
外は、小雪が舞ってましたので
火を焚いてます
藤井棟梁が、金物を納めて木と金との調整をします
調整のできた金物は、これから、ブラスト加工された後に塗装されます
仮組みされた、山手門の扉です
これから、またばらして手カンナで最後の仕上げをします
いよいよ来週から建具の釣り込みに甲府の現場へ行きます
門扉造り
木の匠の藤井棟梁と鉄の匠の村瀬氏が軸金物の打ち合わせ
金物を仕上げる前に綿密な寸法の打ち合わせをします
仮組された建具に金物を取り付ける場所にあわせて
お互いの部材に実寸の墨をとります
軸金物はひとつの長さが約90CMあります
微妙な傾きを調整して、1mmの半分の単位で寸法を決めます
1mmすくとガタツキを感じるからです
軸金物を並べました
山手門4本、渡櫓門2本です
これは、まだ塗装前の状態です
表面をブラスト処理してあります
山手門 根巻き金物取り付け
いよいよ金物の取り付けです
現場で事前に厚紙で型板をとり石垣にぴったりに
ひかりつけをして金物をとりつけます
ひかり付けされ、塗装された金物
鉄鋲をたくさん打ちます
鉄鋲も手作りで、叩いて作られてます
山手門です
奥が渡櫓門です
金物の製作は、愛知の村瀬製作所です
木工事が完了します(1月17日)
渡り櫓の1階の床張り
石垣にひかりつけして、ヒノキの床板を張ります
全体が足場がとれて見渡せます
外周りの工事が進められています
鍛鉄(たんてつ)
甲府の工事も残すところ、金物の取り付けだけとなり、金物の製作に入っております。
柱に打ちつける筋金物は、鍛鉄仕上げとしており、愛知県日進市の村瀬製作所で打たれます。
この写真は、鉄を熱して熱くして打つためのコークスに火をいれたところです。
これから、新年にかけて、一枚一枚丁寧に鍛鉄されていきます。
鍛鉄すると鉄の表面に槌あとがついて、表情が現れます。
昔の人は、ふいごで風を送りながら、刀や農器具などの金物をつくりましたが、
現在は送風機で風を送ってます。
できあがるのは、来年の2月末ころです。
建具が入りました
この建具は、2階の出入り口の建具で、ひのきで製作
外側は漆喰を塗ります
2階の窓用の建具です
この建具も外からは、漆喰を塗ります
製作は、豊田市の鈴木建具店の2代目です
彼は、非常に優秀な職人で見えないところにも建具が反らない工夫をして
組み立ててくれました。過去には、掛川城の門の建具も作ってます。
引き手金物
この金物は、日進市の村瀬製作所が鍛鉄して製作しました
甲府城の山手渡櫓門の現場もいよいよ完成に近づいてきました
12月の初めには、いよいよ足場も取れて全容が外部から見える予定です
左官工事もほぼ終了してます
中澤工業さん(左官)の職人さんたちが、一生懸命に漆喰に磨きをかけてます
2階の窓部分
格子も全部漆喰で塗られました
大屋根の軒天も蛇腹仕上げ
1階の庇天部分です
見事に蛇腹の垂木部分の曲線が仕上がりました
9/17の状況
工事は順調に進み、左官さんの工事もほとんど下地ができあがりました。
屋根の瓦葺きと平行しながら、妻の木連格子の取り付けとミノコ部分の下地の納めをしてます。藤井棟梁は、こつこつ一人で、日曜日だというのに黙々と仕事をしてます。
仮の屋根があるために雨の日でも工事ができるのは、普通の住宅とは違います。
真ん中あたりで上に斜めに延びてる桧の柱のようなものは、シャチをつける心棒です。
垂木の上に化粧野地板を葺きその上に野垂木で反りを出して、また野地板を張って、大工さんが下地を組んだあとに、屋根屋さんが、とんとん葺きをして本瓦葺きとします。
東土塀
地元の左官さんが、一本一本丁寧に竹にシュロ縄や藁縄を巻いて下地を作りました。大変根気のいる作業で敬服いたします。
その上に軒天部分は、砂漆喰で下地を作ります
これも、細かいところまで篭手を使って塗りこめます
この後に、仕上げまでに下塗り、中塗から仕上げまで、まだまだ工程があります。
壁の部分は、○竹と割り竹を太い藁縄で組んで下地をつくります。
現場で、養生した粘性土を団子状にして、竹の間に押し込みます。
せまい足場の上で、土を運ぶ作業は大変です。
(元請は、甲府の地元の国際建設、コミヤマ工業、進藤建設、さんのJVです)
甲府歴史公園渡櫓門工事
屋根の垂木を取り付けていきます。
隅は反りがあるので、現場であわせながら垂木を一本一本削りながら
取り付けていきます。
これは、入母屋部分の隅木です
隅木ーひのき
垂木ーひのき
作業している大工さんは、成田さんで、藤井棟梁の兄弟弟子です。
成田さんは、ハンググライダーのインストラクターで、
2000m上空まで気流にのって飛び回ったことのある
鳥人間です。
屋根の上くらいの高さならぜんぜん大丈夫なようですね。
心優しいおだやかな人です。
昨日、甲府歴史公園の山手渡櫓門の上棟式を迎えることができました。
工事関係者の参列の元に藤井棟梁の祝詞奏上と
参加大工さんの棟木の槌打ちの儀など執り行われました
山の幸、海の幸を供物として、大工さんの使う道具である
墨壷、墨差し、差し金、ちょうな、カケヤなども一緒に
並べられました
棟木に御幣を3本、五色の布を垂らして建てられました
準備に仕事を終えた夜に2日がかりで準備しました
当日参加した大工さんとともに記念写真です
白い衣を着たのが藤井棟梁
棟梁の向かって左に私です
ひとつの工事の区切りがつきまして
これからは造作工事です
小屋組が始まり、母屋が束の上に載せられていきます
材料は、束、貫、母屋とも、ヒノキです
門の内側となる側からクレーンで材料が吊られ組み立てられました
いよいよ棟木が載せられていきます
この一番上の横の木が棟木です
これをあげることを上棟といいます
棟木が全部あがりました
晴れた日でラッキーでした
この次の日から雨でした
このあと、素屋根をかけて、建物を覆うので当分の間は、外部から見えなくな
ります