昨日の現場の状況です
工事は、地元のゼネコンJVです
現場は、甲府駅のすぐ東で、ホームから見えます
北側には山梨文化会館(山梨放送テレビ局)のすぐ目の前です
クレーン車がたくさん入って、さながら高速道路の建築のようです
渡り櫓門の基礎となる石垣が順調に積まれてます
3月までに石垣工事が完了します
石は地元でとれる石を使用してます
石屋さんの職人も数少なくなり
大工さんより伝統工法のあと継ぎが少ないかもしれません
ジグソーパズルの3D版のような
複雑な組み合わせから野面積みの伝統的なつみ方が
再現されてます
これは藤井棟梁のヤリカンナです
法隆寺の木材はヤリカンナで仕上げてあります
円柱も梁も、建具まで
刃物の部分は足助の鍛冶屋さんが造りました
柄は、故西岡棟梁の御自宅にあった古建具の桧を使用
仕上げに拭き漆がかけてあります
刃物の部分は柄に差し込んであるだけで
簡単に抜くことができます
刃物を研ぐときに外れないと不都合ですからね
今ではほとんど使う機会のない道具です
時々、床の間の板や玄関の式台に表情を持たせたい
時などに藤井さんにお願いして
ヤリかんなで仕上げてもらいます
柄の中の穴はどうやって掘るかというと
ナタで柄を割って、刃物の型をとり
その墨にそって穴を掘り
割った部分を接着してます
棟梁を紹介します
藤井利和さん
故西岡常一さんを師匠に薬師寺玄奘三蔵院の復元では
副棟梁にて活躍
その後足助に戻り、弊社の仕事を助けてくれてます
木工事の加工場は足助の町から東南に車で15分登った
山奥です
途中昨日でも昨年末に降った雪が道路の上で融けていなくて
アイスバーン状態の中、大工さんたちは通ってます
現在、ケヤキの柱の加工がほぼ終わり
ケヤキの柱にホゾ穴を掘ってます
小屋組の地松を加工してます
氷点下の中外で松丸太は加工されてます
ほんとうに寒いなか
夕方は暗くなると投光機で仕事してます
上棟は来年の4月予定です
今はもっぱらケヤキ材の加工です
山手渡櫓門の柱の加工風景
同時に二つの門の加工をしております
つき鑿で柱の貫穴を加工してます
梁材です
仕上がった材料は化粧なので
汚れないように紙を巻きます
今週はケヤキの材料の木取りがほぼ完了です
3人で電気カンナにて木取りしてます
長さ10Mの門の冠木です
まだ長さが、かなり長いので墨付けをしてから、加工して、端を切り落とします
木取りが終わったケヤキの梁や桁です
加工場の上から見ます
材料が小さく見えますが、とても一人で動かせるようなものはありません
元請けは、地元の国際建設、コミヤマ工業、進藤建設、さんのJVです
原寸検査
建物を作るには原寸をシナ合板に描いて、屋根の反りや、柱、梁、庇の納まりや高さを検討します。反りのある部分は型を取って、材料に写して、加工します。
梁、桁、柱です
ケヤキの材料です
大きなものは断面が2.3尺*1.3尺*15.5尺あります
鏡柱になります
長いものは10Mで、桁となります
木材の木取りです
大きめに挽かれた材料を仕上げ寸法の墨に合わせるために削ります。
製材でついた傷などもこの時点で消えます。
動かすのにもクレーンが無いと,とても動く重さではありません
完成予定のパースです
最近はCGですからかなりリアルに再現できますね
元請けは、地元の国際建設、コミヤマ工業、進藤建設、さんのJVです
㈱ほるくすは、木工事の下請けとして、参加させていただくことになりました
模型です
これもかなり手のこんだ模型でして
作る側としても参考になります
実際のものとは若干異なる点もありますが
概ねこんな感じになるでしょう
現場9月21日の様子です
地盤の補強工事中です
木工事は現在材料集め中でして
来週には、少しはお見せすることができます
甲府城レポート1
このたび再来年の3月までの間
甲府まで木工事に通うことになりました
(元請は、甲府の地元の国際建設、コミヤマ工業、進藤建設、さんのJVです)
工事の過程を順番に御紹介していこうと思います
大きな門ですので迫力があると思います
現在根きり工事が始まってます
JRの甲府駅に面した北東側で橋の上からよく見え
山梨放送の目の前でもあります
地盤改良工事のための路盤作り最中です
以前に弊社で,下請けして木工事、左官工事をして
建てた甲府城の土塀です
愛知県の豊田市から土を運びました
土塀のUPです
しっくい塀で、木下地に竹を組んで土蔵のように土をつけて作ってあります