外観
南向きの玄関です。軒裏は30mmの杉板を使うことで、準防火地域でも木部を現すことができました。また 土壁は、竹小舞下地で外壁側にも中塗りを施し、塗り厚を70mm以上とすることで防火性・耐震性を持たせています。
玄関ポーチ
木製の片引戸も準防火地域の延焼ラインをクリアしています。
玄関
土間からの上がり框に並んだ丸孔は、床下通気のためのものです。下駄箱はヒノキ製の特注です。
ホールから玄関を臨む
廊下の床には25mmの杉板を使用しています。壁は中塗り仕上げ。上部の太い丸太は地元豊田市産のヒノキの地棟です。上下に二本並んで、家の中心を南北にずっと通っています。
LDK
トップライトを2箇所につけた明るいLDK。天井は野地板(杉30mm)のあらわしです。照明は真鍮ソケットをペンダントにしてシンプルなデザインにしました。
キッチン周りに張ってあるのは、能登産の珪藻土をそのままスライスした未焼成のタイルです。珪藻土は優れた調湿効果で知られていますが、このタイルは耐火性・脱臭性にも優れ、油汚れも吸着・分解してくれますので、お手入れ不要です。
キッチンからリビングを臨む
ヒノキでできた神棚は大工工事で設置しました。畳は無着色のイグサを使用しており、畳の心材となる畳床は、稲ワラを主材料にした「ワラ床」という伝統的な方法で仕上げてあります。
廊下とリビングをつなぐ引戸には骨董のステンドガラスが組まれています。周りの型ガラスも同じく骨董品。別々に調達したものですが、偶然にも植物柄で統一されました。
和室
北側のお部屋ですが、ここにもトップライトを設けてありますので室内は明るいです。板戸は古建具の再利用で、もとはなんと大正時代のもの。無垢材の木建具は、メンテナンスさえ定期的にすれば、建物以上に長持ちすることもあるので大切にしたいですね。
豊田市浄水の区画整理地で、高低差は、約90cmの北側道路に面する敷地です。
車寄せを木造で別棟で建てました。
外壁は、一階部分に焼き杉板張りとして白い部分は漆喰塗りです。
屋根は、三州陶器瓦です。
道路側からの外観です
玄関アプローチです。玄関ドアは、耐久性のある米ヒバ材を使用しております。
玄関収納の床は、杉のコバを見せた角材を敷き詰めました
キッチンカウンターは、白いモザイクタイルで仕上げています
特注のシステムキッチンは、ヒノキ製です。
キッチンカウンターは、堅木のウォールナット製です
リビングには、ペレットストーブを置きました
リビングの南窓は大きなFIXガラスがはめ込まれております。
特注のテレビ台です。ヒノキ製。両側の扉は、杉の赤身板の縦張りです
洗面台は、ヒノキ製です
二階の床は、杉板張りで、壁は漆喰です。
ロフトへのはしごです
1階の和室です
外観
南面には木製の玄関戸とリビングの掃き出し窓が並んでいます。
ウッドデッキ
窒素加熱処理された「エステックウッド」のデッキです。薬剤を一切使用せず、環境負荷が少ない無公害木材でありながら、耐久・耐水・防腐性に優れた特性を持っています。
玄関
作品の搬入を考慮して、玄関戸は大きな引き戸と小さな開き戸の親子扉としています。
アトリエスペース
「生活のそばで作品を作りたい」というご夫婦の希望をかなえるため、部屋の中ほどに薪ストーブを置いて、アトリエスペースと生活スペースをゆるやかに分けました。また、作品作りに安定した光を取り入れられるよう、北側には窓を大きく設けてあります。
アトリエスペースからリビングをのぞむ
作品の大きさを考えて、高い天井の大きな空間としています。登り梁と方杖の架構がリズムよく並んでいます。
アプローチ
屋根の軒を深くすることで、天候に左右されることなく多目的に利用できる室外空間を設けました。
玄関
御影石張りの土間にタモの式台。
奥に見える格子は床下換気となっています。
キッチン
使う人それぞれに合せて細部にまでこだわったオーダーキッチン。
鮮やかなタイルが目を引く元気になれるキッチンです。
ユーティリティー
将来的なこと考え、手摺り等を考慮しました。
流しまわりのステンレス製手摺りは、特注で製作しました。
両親のリビング
北側に面した部屋ですが、トップライトと高い位置に窓を設けることで、明るい光が降り注ぎます。
一間続きの広々とした開放的な空間にタイコ梁が映えます。
お施主様による漆喰塗り(セルフビルド)の様子。どんどん上手になっていかれました。漆喰を練るのは左官さんがサポートしました。ご夫婦でお仕事の合間を利用してのセルフです。
玄関
那智黒石を花形に、左官さんとご一緒に奥様が埋め込みました。
吹き抜け
陽の光がさんさんと降りそそぎ、暖房なしでも暖かい冬のお昼間です。
南西の板の間からリビング方向をみる
キッチンカウンターも漆喰塗りです。
階段の上の吹き抜けを二階からのぞく
北の窓からは緑がみえます。
二階は間仕切りなしで、子供さんの成長にあわせて利用できます。とにかく明るく、風通しのよい間取りです。
1階ホール
古建具を寝室の入り口にリユースしています。
壁は漆喰塗り、床板はヒノキです。
1階の子供室
ホールとの間仕切り窓や、白い枠の引き戸も古建具のリユースです。デザインがノスタルジーを感じさせますね。
1階ホールから洗面脱衣室へ
洗面所へのドアは、特注のステンドグラスを配したこだわりのドアとなりました。
洗面脱衣室
壁はピンクのグラデーション塗り。左官さんが徐々に色を変えながら塗り上げていきました。洗面台まわりのモザイクタイルもリズムがあって、楽しい空間です。
二階リビング横の畳コーナー
将来お子さんのお部屋としても利用できるよう、建具が入るようにしてあります。
二階リビング コーナー家具
ヒノキのコーナーボードは大工さんが造りました。
リビングダイニングから和室を見る
杉のあたたかな床板から、ぬくもりのあるイグサ表とワラ床畳の部屋へとつながります。
壁は土壁の上に漆喰塗り、和室の天井は、船底天井の杉板張りです。
障子からこぼれる柔らかな日差しが心地よい空間です。
リビングダイニングからキッチンを見る
座卓もこの家に合わせて特注で製作しました。
和室との間の襖戸を閉めた状態です。
キッチン
ヒノキ製の特注システムキッチンです。
住まう方のご要望にあわせて細かな高さや幅を選択できます。
オリジナルブラケット照明
鍛鉄で台座を製作しました。
オリジナルペンダント照明
銅の鍛造で笠を製作しました。
洗面脱衣室
洗面台と収納家具は、ヒノキ製です。
二階の和室
天井は、野地板(杉)のあらわしです。
内障子を取り付け、日差しを和らげます。
玄関ホール
玄関土間は、洗い出し仕上げ。
オリジナルのペンダントライトが落ち着きを演出いたします。
焼き杉板を作成
三枚の板を三角形に組んで、新聞紙に火をつけると一気に燃え上がります。 しばらくして広げると、焼き杉板の完成です。
焼き杉の外壁
作成した焼き杉板を外壁に横張りしました。
玄関ポーチ
石畳みのアプローチから深い庇のポーチへ。
二輪車などを停めることができます。
二階リビング
高台敷地のため、このリビングからは、遠く御嶽山が望めます。
写真左の太い丸太がロフトを支えています。
床はナラの無垢板、壁は漆喰塗り、天井は、野地板(杉板)表しです。
二階リビングからロフトを見上げる
和室とゆるやかにつながってます。
リビングとの目線をそろえるために、和室は一段高くなっております。
ステンドグラスを利用したガラス戸が、階段室との間仕切りです。
特注テレビボード
宙に浮いております。
なぜって、最近はロボット掃除機があるからです。
底に照明をとりつけ、夜を演出します。
洗面脱衣室
桧の無垢板で作った特注の洗面台。モザイクタイルがアクセントです。
階段室
地下からロフトまで、4層につながる空間です。
ロフト
間仕切りをすれば、子供部屋が二つできます。
床板は、杉板です。
石場建てという昔ながらの伝統的な構法で建てております。
通常のコンクリート基礎はなく、石の上に直接柱を立てます。地面とつながっておりませんから、巨大地震がきたら、石の上で動いて、地震の大きな力を受け流します。
また、仕口や継手にボルトなどの金物を使用してません。これは、建物が変形しても追従することを考慮してます。
大きな丸太の梁が渡されます。
接着剤を使用せずに、実際に近いかたちで組んだ模型です。
御施主様がご自身で作られました。
ダイニングよりキッチンを望む
床板は、桧板です
対面キッチンは、桧の無垢の特注家具で作りました
リビングから北の和室を望む
玄関 骨董のペンダントライトがお出迎え。床は杉板、壁は漆喰ぬりです。横格子の引き戸は上部に小窓がついています。
リビングから キッチンを見る 木製の特注システムキッチンです。外からのあかりをもらう流し前の小窓には、ステンドグラスのアルトドイチェがはめ込んであります。手前に見えるヒノキの丸太柱が、家の守り神のごとく家を支えます。
キッチン 鉄板焼き機をビルトインしたこだわりのキッチン。カウンターは小さなガラスを塗りこんだ洗い出し仕上げです。毎日楽しく料理をされているでしょうね。
洗面所 親子で歯磨きができるよう、大きな鏡を配しました。奥の流しは、お洗濯の予備洗い用です
浴室 御主人こだわりの浴室です。天井と壁はヒノキ、床から腰壁までは十和田石です。この石は温泉などでよく使われており、滑りにくく暖かい性質を持っています。
小上がりの和室空間 リビングと少し段差をつけて、ちょっとゴロッとしたくなる畳の空間。今はまだ建具をいれてませんが、将来的に個室にもできるよう、敷居に溝を施工してあります。
リビングの吹き抜け 見渡すような吹き抜けが太陽の光を一杯にとらえます。テレビボードの腰壁は黒い石を張ったことで、ダイレクトゲインの熱をため込み、夜には熱を放出します。
リビング 左奥に見えるペレットストーブがこの吹き抜け空間を温めます。
二階の子供室 ロフトへあがるはしごの前には、リビングを見下ろす大きな丸窓。家族の声が吹き抜けから聞こえてきますし、風通しもよくなります。
リビングの窓からお庭を見る
木製窓のこだわり アールの階段室の漆喰壁がリビングへと導きます
階段の壁の小窓
小窓からペレットストーブの火を感じることができます
リビング
吹き抜けには、ペレットストーブが置かれてます 枝付の丸太柱をのぼって、2階へあがることもできます
リビングとつながる畳コーナー
低い窓に障子が入り、通風を確保します 床は杉板です
キッチン
特注のキッチンです 天板はチーク材を使ってます ヨットのデッキに使われるほど水に強い素材です
洗面所
トップライトのあかりが昼間でも電気をつけないで暮らしを守ります
家事室
文机もあり、書斎としても利用されます
寝室
ヒノキの床板です 壁は、中塗りの状態です 天井は、野地板あらわしです
玄関
防犯を考慮した片引き戸です 木格子が美しいです
ポスト柱は、エステックウッドで薬品加工していない枕木を利用してます
階段室
こだわりの丸い階段です 漆喰を塗りましたが、下地は大工さんが木で造りました