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2007年11月1日

船瀬俊介氏 講演を聞いて

いろんな評論をしている船瀬氏である
いろんな分野のことをここまで評論できるのかとも思う・・・

新しい「風景再生論」なる本
これは、戦後の建築家と証するわれわれの先輩諸氏への
まじめな提言でもある

ポストモダニズムは、大学の建築を専攻した者であれば
必ずといっていいほど、あこがれて建築家というものは
ああいうデザインをする人のことを指すかのように思っている人が大半であった
デザインだけを重視し、町並みを無視して
この国は、いったいどこの国?と思わせる都市のでたらめな汚さを招いたのも
こういう憧れからではなかっただろうか

私は、どちらかというと古い町並みを見る方に目が向いていて
お寺や神社巡りをする年寄りくさい若者であったから
数寄屋のほうが好きだったし、数寄屋の先生も建築家として
数は少ないが堀口ステミさんのような大建築家も視野にあった

学生の卒業旅行に初めて海外に行き、初めての外国である
イギリスの町並みは、空港に降りるときに上空から見ても
色や形が統一され、まさに美しいと呼べる街を形成していることに感動した

都市に藁ぶきや瓦葺きの民家を並べてほしいとは思わないが
せめて、都市計画において、色彩の統一や高さの統一ができないものかと
つくづく思う
江戸の町はきれいだったであろう
確かに「焼家」も多かったことは事実であるが・・・・
「焼屋」については、毎日新聞が本日の朝刊でとりあげていて、
江戸時代の廉価な借家の屋根が板葺きで燃えやすかったことから
その名があるらしい。紙に油を含めた屋根まであったそうだ。

建築業界でまたもや偽装が見つかり、10万戸もの家の外壁が燃えやすいとは・・・
アスベストの名前を隠した会社もやはり本性は隠しきれなかったようだ
ハウスメーカーもとんだとばっちりであろう

「箱もの行政による日本の経済の弱体化を狙った参勤交代のような無駄遣い」
するどい船瀬さんの指摘であった。
国民は借金を追わされて、クレームをいえない飼いならされた家畜になった。
野球などのスポーツに関心をむけさせられて。
イデオロギーを持たない国民となって、占領国の「民」として統治しやすく教育された

日本では、理系の人間があまりにも技術に傾いた都市を造ったことが原因であるとも講演され、うなづける。人文科学を重視すれば、こんな都市は生まれなかっただろう。

建築家のエゴによる街並み形成は、もう潮時であろう
環境に配慮し、風景に溶け込む町並み形成を目指して
デザインも、機能も省エネで、配慮していきたいと思う