豊田森づくり委員会報告
きのうに引き続き、見学レポート
ダウンバーストのあった山からわずか南に1kmほどの稲武の山です
ここは、古橋会という財団法人が管理されている山です
植林記録のある山としては一番古く、約180年前に植林がされました
面積としては、1.5ha
材種は、ひのき、すぎ
最近ここの木を39本伐採して販売をしました
全部の材積は、160m3
市場での売上は、618万円
出材の経費が伐採から運搬を含めて315万円
伐採は、3か月間、葉枯らしをして、玉切りして出材
伐倒は、7月に行い、10月に出材した
平均胸高直径は1m
こんな立派な木を先祖から育てて、残るのは300万円
直径1mを超える1本の木の値段は平均してわずか7万7千円の価値しかありません
これを180年で割ると427円/年
こんな割にあわない産業はほかにあるでしょうか?
180年間の管理費を考えるとぞっとします
1年間で1.5haの山林は16、600円しか利益を生みませんでした
16,600円で1年間の労働賃がでるのでしょうか?
今なら1日しか山へ行けない賃金ですね
1日で1.5haを管理しなければならないから
枝打ちや途中の間伐もしたことになります
これは、最終的に今の時点で利益が出ただけいいほうで
若い木は、無料より安く つまりは、赤字になります
高く材木を買ってあげないと山元は死んでしまいます
ここは、公園となっており、誰でも見ることができます
ハイキングコースもありました
伐採された木の年輪
こんな素晴らしい木が、市場へ出ると
思ったほど高くありません
林業の再生を図るには、多くの問題が、まさに山積です