豊田市の山間にある浄専寺にて、屋根を改修してます
急勾配で、朝露がおりてますので、ちょっぴり乗るには怖いです
本堂の隣にある建物の土台は、石の上に乗ってるだけです
よく見ると、これは、今では貴重な樹種です
よく、床の間の柱にこの地方では使われます
地方の呼び名と思いますが
「べぽ」 と呼んでます
この木は本当に腐れしらずです
このように
一皮むいたら、中は全く腐食してません
かちかちに固くなっており、木とは思えません
昔の人の経験から得られた知恵で
この地方では、まれに使われてます
私が、20年以上この地方の大工さんの仕事を見てますが
新築では一件しか造ったのを聞いたことがありません
それも、一山に1本あるかどうかの木ですから
家一件それえるのは、至難の技で、お金をだせば買えるというものでもありませんから
貴重だと感じました
先月、完成しました拝殿と玉垣を七夕の日に確認してきました。
これで、結界ができて、本殿の奥行と格式がぐっと変わりました。
唐破風を見上げたところです
先月、三代川家具さんと納めた賽銭箱です
その後ろに修験道のお寺の中の鎮守様ですので、シャクジョウの形を取り入れた結界柵を設けました
斜め後方からです
岩組の上に立ってます
真後ろです
玉垣の角が空中にありますので、下の岩から柱をひかりつけして
石場立てになってます
大分の拝殿と玉垣の屋根が完了しました
足場は来週とりはずします
昨日から藤井棟梁が、金物の取り付けに入りました
谷の部分も滑らかに銅板を加工して葺いてあります
唐破風(からはふ)の部分です
賽銭箱も納品できました
現場で、京都で製作した金物を慎重に取り付けます
大分の現場では、銅板屋根を葺いております
その下地は、かつての萱葺きを模しており、
そのふくらみを出すのに大工さんは大変苦労します
屋根の美しさは下地で決まりますので、大工さんも最も手間のかかる部分のひとつでもあります
あばら骨のような板が並ぶ袖部分です
その上に小幅板を張り、微妙カーブの立体を三次元で作っていきます
棟部分は、ここに箱棟を取り付けます
今週の金曜日の朝には、現地につきますので、最新の状態をお伝えできます。
今日は、朝から京都へ新幹線で訪れた
京都駅から堀川通り方面へ歩き約10分ほどで、かざり金物職人さんの工房(松村さん)のところへ着いた。
先週送っておいた、金物のデザインで、金パクを張る前の下地の銅の段階の加工が完了していた
賽銭箱の角につけるカザリ金物です
丸い下地のこの裏に法輪の模様を彫りこみます
完成するのが楽しみです
こういう手仕事の職人芸が残っているのが京都ですね。
来週の木曜日に完成した金物を取りに伺い、そのまま、高速道路で大分までひたすら走ります。大分で金物を取り付け、土曜日には、高速代金1000円のメリットを受けて、12時間かけて帰ってくるつもりです。
今日は、このあと京都建築専門学校で、今年の秋に予定しているシンポジウムの打ちあわせをしてきます。
京都の町並みの中をひたすら歩いてます。
(京都の古い民家を改造した インド料理の店 Ratna Cafeにて)
拝殿正面の屋根につく、唐破風の組み立てです
妻部分の屋根の下地
拝殿の化粧野地板が張られます
内側から見えます
拝殿の柱に玉垣が取りつきます
5/7から大江も大分へ行き、木工事の完成と銅板屋根の打ち合わせをしてきますので、帰りは5/10となりそうです
天候にも恵まれ順調に進んでます
休日返上で頑張ってくれてる大工さんからのレポート写真です
玉垣の母屋と棟木です
この上に野地板がきます
拝殿の妻です
昨日の作業で破風取り付けまでいきました
大分県大分市にて玉垣と拝殿を新築中です
現場の藤井棟梁のお弟子さんである矢島さんからの写メールから現場写真を紹介します
拝殿の柱立てです
桝組と彫刻がしてあります
梁が組まれます
素屋根を作りましたので、銅板の屋根を施工するまで雨の日でも施工ができます
玉垣です
連子格子が美しいです
西面から見たところです
藤井棟梁の工場で積み込み作業
2台のトラックと会社のボンゴの3台で5人が出発
三代川家具さんにトラックの運搬をお願いしました
神戸からフェリーです
一晩かけて朝大分に到着です
昨年建てたお社の周りに玉垣をつくります
岩組のぎりぎりに建てるので足場が必要です
荷卸しは、積み込みの半分以下の時間でできました
天気もよく順調でした
早速、位置だしの確認をします
ここに拝殿がたちます
私は、昨日帰ってきましたので
現場からは、大工の矢島くんがレポートの写真を送ってくれますので、ここに掲載していきます
今日は、2月に修繕した掛川城へ今年度の修復予定箇所の下見に行ってきました。
桜が満開で観光客もたくさん来てました
2月に修復した屋根の上の桜
今は一番良いのだが、この桜の落ち葉がこの屋根を腐らせる原因にもなる
大分市に昨年建築した稲荷社の本殿の周りに拝殿と玉垣を建築します。
4月末頃から現地で組み立ての予定ですので、現在大工さん5名で刻んでおります。
拝殿の懸魚(げぎょ)のデザインを型から木へと移している藤井棟梁
土台の角の繋ぎ部分の加工
玉垣の千本格子の穴加工
玉垣の屋根の納まりを検討した実物大模型
2009/3/23
ブログが止まっていた時期に、掛川城の土塀の修復工事をしてきました
これは、以前の会社で工事監理した場所で、大工さんは、施工したときと同じ藤井さんです
今回は、予算の都合もあり、かなり傷んだ部分のみの改修です
四足門に向って左側の部分で、傷んだ理由は、桜の木が大きくなったからです
桜の木は、春の今の次期には、最高なのですが、この花や葉が土塀の屋根の上に落ちて
朽ち果てて、土になり、屋根を腐らせます
15年前は、こんなに桜の木が大きくなく、土塀の上まで伸びてきていませんでした
屋根の棟部分はヒノキです
15年経っても、断面を見ると1mmくらいしか色が変わっておらず
中は全く腐ってません
腐るのは、継ぎ手の部分です
ここに水とゴミが入りこんで腐らせます
葺き板部分は、杉の赤身板を使用してます
葺き板のジョイント部分に目板(ひのき)をつけていきます
これで、また15年は持つと思います