これは藤井棟梁のヤリカンナです
法隆寺の木材はヤリカンナで仕上げてあります
円柱も梁も、建具まで
刃物の部分は足助の鍛冶屋さんが造りました
柄は、故西岡棟梁の御自宅にあった古建具の桧を使用
仕上げに拭き漆がかけてあります
刃物の部分は柄に差し込んであるだけで
簡単に抜くことができます
刃物を研ぐときに外れないと不都合ですからね
今ではほとんど使う機会のない道具です
時々、床の間の板や玄関の式台に表情を持たせたい
時などに藤井さんにお願いして
ヤリかんなで仕上げてもらいます
柄の中の穴はどうやって掘るかというと
ナタで柄を割って、刃物の型をとり
その墨にそって穴を掘り
割った部分を接着してます