渡櫓門には、添柱といって、石垣に添うように6本あります。ケヤキの1尺角の材料を使用してますが、石垣の反りにあわせながら、石垣の表面にひかりつけして立て込んでいきます。
藤井利成棟梁は、チョウナで添柱を加工していきます。今では、なかなか大工さんが現場で使用することがありませんが、このような場所を加工するときには、非常に便利な道具です。
石垣にあわせた墨にあわせて、見事にチョウナの刃が削っていきます。使いなれてないとここまでうまくは、チョウナをふれません。さすが、名人だと実感する瞬間です。