桜ケ丘の家 いつものようにベテラン竹小舞組師の村田さんが現場で、黙々と手を動かします。「ビニル縄のほうが編みやすいけど、藁縄のほうが土になじんでいいねえ」と現場からの声をあげてくれます。 私が藁縄にこだわるのは、自然素材であることと、伝統構法の家づくりにおいて、実績があるからです。もちろんビニルは腐らないかもしれませんが、藁縄も土の中に入りこんで、乾いてしまって、水に濡れなければ、腐っていくこともなく、何百年と持つわけです。 雨の日は、ほどよく藁縄がなじんで縛りやすいとのことです。「晴れた日に水につけてやってみたこともあるけど、ミズをつけてしまうと、藁縄がほどけてだめだよ」と村田さん談。