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事例紹介

住宅・店舗

東加賀野井の家(明源寺庫裏)

石場建の家で気候風土適応住宅として認定

●所在地

−愛知県一宮市

●竣工
−2023年5月
●竣工時の家族構成
−夫婦+子供
●規模
−木造平屋建て
●敷地面積
−2652
●延床面積
−84.85㎡(25.66坪)
●その他の仕様
−三河材 桧、杉を使用 屋根は、三州陶器瓦 壁は、竹小舞土壁 石場建て工法による大工の手刻み

建設地は、木曽川河畔に面しており、夏は南からの木曽川に抜ける風が涼しく、冬季は日本海から伊吹おろしの北東の季節風により時より降雪があります。

また、濃尾平野の北西端にあることから田畑や緑地の多い地域です。

敷地内には、築90年を超える石場建ての建築物が残っており、この風景を壊さないように伝統的構法の石場建てを採用し、既存建築物との融合を考慮しました。建築材料としての木材は、県産材の杉と桧を使用し、内部は竹小舞組の土壁の真壁の上に、外壁は、杉の縦板張りの大壁で仕上げてます。愛知県は屋根瓦の産地であることから、三州瓦のいぶし瓦を採用しました。床下は、風通しがよく、山砂を客土して、床下に生物が住める環境を整え、ビオトープのようにしています。

すでに、エコなライフスタイルをされているご家族であることから、薪ストーブによる暖房、薪窯の風呂焚き、太陽熱温水器を採用し、エアコンは未使用です。

雨水は、樋をつけずに砂利溝を通して土中に雨水浸透させてます。

太陽熱温水器を浴室の近くの敷地内に設置 これでほぼ冬でもお風呂に家族で入れるそうです
雨戸を閉めた状態です。雨戸は、閉めた状態で雨に濡れると木製ですと乾くまで戸箱に入れることができないので、
スチール製の雨戸にしました
雨戸をあけた状態 木製のガラス戸、内障子、網戸です
玄関は、木製のポーチから入ります。浴室も含めて空中に浮かすことで、地震に際に動いても戻しやすくするためです
北側は、西日が入りますので、葦簀(よしず)で日射をコントロールします
基礎は石製で床下はコンクリートをせず、山砂が敷いてあります(草も生えます)
石場建てですので、柱が直接石の上に載ります。床下に潜ることもできます。
手刻みで棟梁が刻んだ材料を組み上げます、三河材の杉と桧です。
キッチンには、薪ストーブを設置してます
先祖から伝わる食器棚を利用してカウンターを設置 間仕切りに古建具もリユースしてます
能登の珪藻土タイルをレンジ周りに張りました。流しは、陶器タイル張り
洗面脱衣室 モザイクタイルの流し
トイレはシンプルに便座は木製
浴室は、ヒノキの桶 壁はタイル張りです 蛇口からは、太陽熱温水器からのお湯がきてます
お風呂は薪釜で追い焚きができます。灯油も併用できます。
薪ストーブの火入れです 岡崎の杉浦さんの手作りのストーブです
茶の間 桧の板張りです
縁側 桧の床板 内障子と腰板障子
二間続きの和室 風通しがいいです
北側の和室も掃き出し窓で風が通ります
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