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2006年4月5日

甲府市歴史公園 木工事レポート11

4月3日より現場へ大工5名と私の6名にて借家に泊まりながらの作業を開始しました。
まずは、山手門の建て方です。
本日はあいにく雨が降って作業は中止。
よってブログを書ける時間ができました。
昨日までの工事経過です。

まずは、柱を据えるために台座となる石へ柱を光りつけするために、型とりの作業です。
柱と同じ大きさの型をつくり、ベニヤに石の表面の凸凹を移しとります。

型を柱にあわせて、墨を移します。
墨にあわせて、柱の根を削っていきます。

何度も柱を石にあわせては、垂直と水平を見ながら微調整をしながら建てコミます。
ケヤキの柱は2尺の太さがあり、重さは約1トンあるので、クレーンで吊ります。
柱の乗る場所にチョークを塗ってどこが当たるかを調べて、その部分を慎重に削り落としながら石の表面にあわせていきます。

建ててみると思ったよりも大きく感じました。
昔の人はクレーンなしで建てたわけですから、かなり大変な作業だったのでしょう。


2006年3月26日

甲府城歴史公園 木工事レポート10

先日現場から実測して型をとった型板を元に、石垣が当たる部分の添え柱を墨をたよりに、足助の加工場にて大工さんが丁寧に削りとっていきます。
太いケヤキの柱なので、削り落とすにも大変な作業です
このままの予定ですと、山手渡櫓門は5月頃には現場で姿を現すこととなるでしょう。

墨付けがされて、加工途中の添え柱です

2階の小屋組は、松丸太を使用して、本番で組まれる寸前まで足助の加工場にて仮組され出番を待ってます。


2006年3月19日

甲府歴史公園 門工事 レポート9

いよいよ石垣も完成して、石垣にあわせるための型とりに、大工さん6人が現場へ乗り込みました。
まずは山手渡門の柱を基礎となる礎石や添柱の接する石垣に基準となる墨を打ち、それに沿って木型をつくります。
この型を元に実際の柱を刻むこととなります。

藤井棟梁が、礎石に墨を出します

藤井棟梁が、石垣の天端の位置を確認しています

現場からは、日本一の富士山が美しく見えます


2006年1月31日

甲府城木工事レポート8

渡櫓門冠木の仮組です
両方で長さが14mになります
ケヤキの材を使用してます
クレーンで吊らないととても人力では持てません

現場へ持ち込む前に仮に組んでみて
スムーズに工事が進むように
入念に継ぎ手をあわせてみます

組むことができました
一度組むとはずすのも厄介ですが
現場で困らないようにはずすこともできるようにするのは
至難の業です


2006年1月19日

甲府城 現場レポート(7)

昨日の現場の状況です

工事は、地元のゼネコンJVです
現場は、甲府駅のすぐ東で、ホームから見えます
北側には山梨文化会館(山梨放送テレビ局)のすぐ目の前です
クレーン車がたくさん入って、さながら高速道路の建築のようです

渡り櫓門の基礎となる石垣が順調に積まれてます
3月までに石垣工事が完了します

石は地元でとれる石を使用してます
石屋さんの職人も数少なくなり
大工さんより伝統工法のあと継ぎが少ないかもしれません
ジグソーパズルの3D版のような
複雑な組み合わせから野面積みの伝統的なつみ方が
再現されてます


2006年1月15日

やりカンナ

これは藤井棟梁のヤリカンナです
法隆寺の木材はヤリカンナで仕上げてあります
円柱も梁も、建具まで

刃物の部分は足助の鍛冶屋さんが造りました
柄は、故西岡棟梁の御自宅にあった古建具の桧を使用
仕上げに拭き漆がかけてあります

刃物の部分は柄に差し込んであるだけで
簡単に抜くことができます
刃物を研ぐときに外れないと不都合ですからね

今ではほとんど使う機会のない道具です
時々、床の間の板や玄関の式台に表情を持たせたい
時などに藤井さんにお願いして
ヤリかんなで仕上げてもらいます

柄の中の穴はどうやって掘るかというと
ナタで柄を割って、刃物の型をとり
その墨にそって穴を掘り
割った部分を接着してます


2006年1月13日

甲府城歴史公園 木工事レポート6

棟梁を紹介します
藤井利和さん
故西岡常一さんを師匠に薬師寺玄奘三蔵院の復元では
副棟梁にて活躍
その後足助に戻り、弊社の仕事を助けてくれてます

木工事の加工場は足助の町から東南に車で15分登った
山奥です
途中昨日でも昨年末に降った雪が道路の上で融けていなくて
アイスバーン状態の中、大工さんたちは通ってます
現在、ケヤキの柱の加工がほぼ終わり

ケヤキの柱にホゾ穴を掘ってます

小屋組の地松を加工してます
氷点下の中外で松丸太は加工されてます
ほんとうに寒いなか
夕方は暗くなると投光機で仕事してます


2005年12月25日

甲府城木工事レポート5

上棟は来年の4月予定です
今はもっぱらケヤキ材の加工です
山手渡櫓門の柱の加工風景
同時に二つの門の加工をしております

つき鑿で柱の貫穴を加工してます

梁材です
仕上がった材料は化粧なので
汚れないように紙を巻きます


2005年10月30日

甲府城 木工事レポート4

今週はケヤキの材料の木取りがほぼ完了です
3人で電気カンナにて木取りしてます
長さ10Mの門の冠木です
まだ長さが、かなり長いので墨付けをしてから、加工して、端を切り落とします

木取りが終わったケヤキの梁や桁です

加工場の上から見ます
材料が小さく見えますが、とても一人で動かせるようなものはありません


2005年10月21日

甲府城木工事レポート3

元請けは、地元の国際建設、コミヤマ工業、進藤建設、さんのJVです

原寸検査
建物を作るには原寸をシナ合板に描いて、屋根の反りや、柱、梁、庇の納まりや高さを検討します。反りのある部分は型を取って、材料に写して、加工します。

梁、桁、柱です
ケヤキの材料です
大きなものは断面が2.3尺*1.3尺*15.5尺あります
鏡柱になります

長いものは10Mで、桁となります

木材の木取りです
大きめに挽かれた材料を仕上げ寸法の墨に合わせるために削ります。
製材でついた傷などもこの時点で消えます。
動かすのにもクレーンが無いと,とても動く重さではありません