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2009年9月15日

9/12フォーラム「伝統構法はこれからどこへ向かうのか」

9/12 13:00-18:00 立命館大学(滋賀県)
これ木連主催の「伝統構法はこれからどこへ向かうのか」のフォーラムにパネラーとして参加してきました。会場の席は満席で、持ち込みイスと階段にまで人がつめかけ、この問題については、皆さんが注目していることがわかりました。
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基調講演のあと、パネルディスカッション1にパネラーとして参加しました
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実務者の代表として、事前にいろいろ想定していた問題点を述べさせていただきました、
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会場では、青、黄、赤の色紙を使用して、会場の皆さんに問いかけをしました。伝統構法は、足元を止めないことと思いますか?などと聞いてみました。イエスの青が多かったです。


2009年9月7日

9/12 滋賀でのフォーラムにパネラーとして参加します!

伝統構法はこれからどこへ向かうのか
~「伝統的木造軸組構法住宅設計法」を考える
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私も参加している「これ木連」の第三回フォーラムが滋賀で開催されます。今回は、第一部「私たちが残したい伝統木造住宅とは」というテーマで話し合われるパネルディスカッションのパネラーとして意見を述べてきます。
すでに昨日の時点で、参加定員の200名の数をこえて、申込ストップとなりました。これは、建築関係者の中では、非常に関心の深い事案であることを表しております。
政権交代が行われたなかで、建築界でも政変がおこることを期待してます。いかに今までの法律をつくる過程で、実務者の意見が無視されてきた慣習を打ち破るかが課題です。


2009年8月25日

実大実験 つくば 大橋氏講評

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伝統構法実大実験 2009/8/21

つくば市の建築研究所で行われた実大実験の後に行われた大橋先生による講評です
雨が降りそうでしたが、実験後ポツリときただけで、何とか屋外の実験ができ、これで、Eディフェンスで行われた昨年の実験との比較ができ、軸組みだけの耐力を出すことで、計算法に利用できるようになります。要素実験の結果も踏まえて、来年には、まとめられることでしょう。
大橋先生発言ポイントとして、「思ったより耐力が出た」苦笑いしてみえます 


2009年7月11日

200年住宅!これが本当の200年住宅です!

最近200年住宅という言葉がはやってます家の修理履歴をとることや、性能を表示することで、
30年もつかどうかのベニヤを使った家でも、
200年のレッテルがもらえます
集成材だらけの構造材の家も200年持つそうです?
本当かな?
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さて、そんな中で、日本にも本当に200年使われてきている民家はあります。そういう家は、文化財になっていますけど。
今週の七夕の日に、大分龍晃院を見たあとで、飛行機の時間までに戻れると判断して、一人で、カーナビに頼りながら、山道を走り、大分県にある重要文化財の民家「後藤家」を見学してきました。
大分光吉インターから約40分で着きます
河沿いの道から急坂を上った集落の道沿いにありました
訪れる人は、ほとんどいないようです
入場無料です
お声をかけましたが、どなたも見えず、土間への扉も少し開いておりましたので、拝見させていただきました。
(記帳簿がありましたので、住所と名前を記入してきました)
どうやら、この家は、まだ台所やかまども現在使用中というかんじで、生きた住宅として利用されてます。
建築されたのは、18世紀の中頃ということで、その解説から判断すると250年以上経っていることになります
(昭和50年6月に重要文化財の指定)
地方農家の代表的な建物のひとつです
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内部は、かまどの煙でいぶされて、真っ黒になった梁が力強く組まれてます
貫構造で、土壁ですから、今の建物のように筋かいなどありません
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土間の入口の柱ですが
座敷の大きなカマチが刺さっており、足固めとなっています
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敷石の上に土台がひかり付けてある構造です
石場立てとは違いますが、シロアリにおかされることなく
よく無事に残っていると思います
建物周りは、タタキで囲まれています
土台下にも、石のすきまを埋めるようにタタキがいれてありますが、最初から、詰めてあったかどうかは、少し疑問でした
修理の際に詰めたのではないかな?
よくわかりません
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家このような200年受け継がれてきた伝統構法の民家は、新しい法律で規定される長期優良住宅の規定にはあいません
不思議な国、日本です
ぴかぴか(新しい)住宅メーカーの売り文句としての「200年住宅」という言葉に消費者は騙されませんように、よくご自分でご判断ください


2009年7月3日

伝統構法の家の今後はどうなるか?

昨日、国土交通省の本丸である霞が関の庁舎に行き、木造住宅振興室長にお会いしてきました。
現在、伝統構法の家を建てるには、姉歯事件後、基準法が改正され、石場立ての家を建てるには、通常の計算方法ではなく、限界耐力計算法という構造計算をして、指定構造計算適合性判定という申請をしないと建てることができません。
この唯一建てられる方法も、私が参加している委員会の流れの中で、ひょっとしたら建てられなくなってしまうのではないかという危機感を感じて、同じような危機感を感じている全国の仲間の意見を持って7人で伺ってきました。
心配することなく、先日の大臣の答弁からも伝統構法が守られる道が残されることとなり、一同胸をなでおろしました。
今後は、石場立ての実験をしたり、各地にある伝統構法で建てられた木造住宅の調査データーの収集に、実務者も加わって、分類を進めることとなります。
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でも、よくよく考えると、日本の伝統的な建物は、現在の法律では、既存不適格となってしまいます。
一緒に言った、滋賀の大工さんである宮内さんは
「世界遺産が既存不適格の国ってあるんかいな」とぼやいてました
全国にある、国宝や重要文化財は、既存不適格なのです
何百年も前には、建物を規制する法律はなく、自由に建てられたのでしょう。
もちろん、地位によって、瓦は葺けないで、茅葺しか庶民はだめだとか、意味の違う規制はあったようですけど。
日本の古い町並みを都市の中で守ことは、本当に難しい世の中になりました。
無指定地域の山の中の、白川郷のようなところは残りますけど。
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2009年6月9日

伝統構法は有罪なのか?

先日から足利事件の冤罪報道を見るにあたり、伝統構法で、造られてきた家づくりは、まさに罪があるかごとく、既存不適格という法に合致していない違法な建物となっている。まさに冤罪である。
元から建っていたものに対して、そのあとから施行された法律にあっていないから、違法であり、増築ができないとなる。
本来、法というものは、国民を守るために、国会という法律をつくる場に携わる、国民に選ばれた偉い方々が考えてくださる大切なルールでなければならない。
国民は、守ってくれるとずっと思ってきたが、実は、法律を作る側に立つと、いかに国民を縛って統制し、管理しやすくし、自分たちの権益と利益を確保するかということを第一に考えているかがよく見えてきた。
 法は、性悪説に立ってつくられる。そんな法など、なるべく立法させないようにしないと、ますます、住みにくく、大手の企業の論理に立った屁理屈のかたまりのような法律ができる。
6月に入り施行された長期優良住宅もそのパターンである。
本来、長期間の実績のある日本の家屋は、伝統構法の建て方の住宅であるにも関わらず、実績のあるその住宅は、その法律に合致しない。この矛盾の法律を誰も是正しない。
 耐震の名の下にすべての伝統家屋は、この日本から消失していく運命である。
 なんとか、伝統構法でできた日本の家屋と日本の町の風景を残したい。
 国民が気がついたときには、ハウスメカーの石膏ボードとビニルの内装の家が伝統的な日本の家になっている。
本当そんなことで、国民は納得してるのか、はなはだ疑問である。
「冤罪」を晴らすべく、今年は、京都、東京でのシンポジウムを成功させて、国民運動へとつなげたいものである。
今、微力であるが、私たちのような思いを共にする伝統構法のファンが集まり、大声をあげるしか、残された道はない。
官僚の中にも、こちらの立場を理解してくれる人もいる。今、まさにその人の意識により、風が吹いている。この風が吹いているうちに、伝統構法を「縛る」法律から「守る」法律へと変えたい。
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2008年12月5日

実大実験報告(A棟)

先週に引き続き、12/3~4と兵庫県三木市のEディフェンスにて、検討委員として実験に参加してきました。
先週実験したB棟と木組みの方法を変えての実験です

最初の写真は、加振前の状態です

多くの見学者の中で行われた公開実験です
前日に、基準法で定められた地震波を受けたあとに、神戸波を加振しました

写真は、実験後です

実験後 損傷部分の記録をします
伝統構法においては、歴史的な実験でした

多く学ぶべき点があった実験です

通し柱の部分では、鼻栓がおれて、梁を痛めませんでした

この程度の破損であれば、修復が可能です

中地震、大地震のあとに阪神大震災をうけたという想定ですので
確率はほとんど低いです

筋かいは全く入ってません

今後も、この一連の実験は続きます
ひとまず完了です

木の家ネットのサイトで映像が公開されました
http://kino-ie.net:80/kinoienews/?p=22


2008年11月29日

実大実験報告(B棟)

11/27~28
前回のブログの続きです
実大実験に立ち会ってきました

11・27は、基準法の範囲内の中地震と大地震に相当する地震波を入力して実験しました
基準法内の地震では、一部壁に亀裂が入りましたが、大きな損傷はありません
ただし、足固めの束と土台は、長ホゾで組んでありますが、コミ栓で止めないために上下方向には、動くようにしてあったために,
かえって損傷を防ぎ、力を逃がしたようで、最大で、20mmほどあがり、すぐに元にもどりました。最大の変形は、約1/40ほどでした

11・28は、多くの見学者の前で、阪神大震災と同じ神戸波100%を入れて実験をいたしました。
結果は、一部の柱が折れ、壁も一部はがれましたが、倒壊はしませんでした

その後、見学者の方が帰られてから、16:00より二回目の神戸波をいれましたが、
倒壊はしませんでした。
損傷は、初めの神戸波でほとんど壊れる箇所は壊れ、やわらかい状態になったので、ダンスをするかのごとく、受け流しておりました

今回は、実験の都合で、水平方向を拘束しましたので、もし、拘束しなければ、もう少し損傷が少なかったかもしれません
しかし、建物は元の位置からづれていたかもしれないので、この状態でもよかったかなと思いました。

来月3,4の実験にA棟にも同じことをしますので、比較ができることを楽しみにしております

時間を見て、映像もアップします

とりあえず報告まで


2008年11月26日

伝統構法住宅実物大耐震実験に明日より参加

明日12/27~28と12/3~4との二回に分けて、兵庫県三木市のEデイフェンスにて、実物大の構造実験がされます。
初日は、建築基準法で定められた範囲内の地震波、翌日は、阪神大震災を起こした神戸波をいれて、揺らします。二日目は、前日で、ある程度傷んだ建物に、神戸波をいれるので、損傷がひどくなると予想されます。最終的には、倒壊するまで、地震波を何度も入れます。
 今回の実験は、歴史的な実験でもあり、全国から800人近い建築関係者が見学にきます。
 実験の結果は、調査ののちに発表され、その結果を用いて、今後の建築基準法を伝統構法に対する規制が決まってきます。
 


2008年10月10日

実験棟 経過報告2

昨日に続き、Eディフェンスの伝統構法実験棟のりぽーとをします

A棟 985モジュール
 
通し柱への1階梁、差鴨居の仕口です
鼻栓で止めてあります

(実際の現場では、この部分の防水が難しいです)

床下の状態です
鉄骨の上に建っているのは、このまま実験台に移動させるためです

B棟 909モジュール
渡り顎で1階梁が入れてありますので、外壁に飛び出します
土壁も乾き初めてます

貫のある部分の土壁の補強は、藁しべを縦に塗りこめて割れの誘発防止にしてます

小屋裏です
小屋の中央部分に積載荷重として
石膏ボードがおもりとして置いてありました

実験が楽しみです
ちょっともったいないような材料ですが、今後のために使用せざるを得ない状況です
この結果次第で、今後の伝統構法の計算方法に影響してきます