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2008年7月15日

伝統構法がつくれない フォーラム報告

7月12日 午後1時より午後6時まで 新宿の工学院大学にて
「このままでは、伝統構法の家がつくれない」
というタイトルで、フォーラムを開催しました

主催スタッフとしてお手伝いさせていただきました
定員250名のところ400名近くの参加数となり、会場は熱い熱気に包まれ、どんな発言が飛び出すのかと、注目のフォーラムでした。

国土交通省の越海さんの発言は、官僚とは思えないほど、はっきりとした口調で、伝統構法にとっては追い風となるように応援していただけると確信しました。
大橋先生と鈴木先生の本音での限界耐力計算の話は興味深いものでした。
会場の準備にあたり、関係者が時間をかけて、この日を迎えた結果といえます。
これは、まだ、スタートラインにのっただけですので、一般の方にも広く理解を求めて、今後、伝統構法による木造住宅が普及するように、努めていきたいです。

YUTUBE動画 大橋先生が語る


2008年2月13日

COP10

COPとは?

生物多様性条約(Conference of the Parties)です

この条約の第10回の締約国会議「COP10」を日本の名古屋に誘致することが閣議決定され、誘致のためのシナリオづくりが始まりました。
まだまだ、ほんの入り口の会議で、「誘致」ということで本決まりではないのだけど、NPOやNGOに誘致事務局から意見がもとめられて、昨夜、NPO法人 緑の列島ネットワークの事務局長の佐野さんと意見交換会に参加してきました。(2/12 18:00~20:00)

締約国会議は国際会議であるので、われわれのようなNPOが参加するのではないのですが、この会議に伴って、環境NPOをPRしたり、環境行動をおこそうという趣旨の意見交換会でした。
参加者は、地元の環境NPOのメンバーですので、提言書に書かれている内容について、あまりにも、この名古屋という都市の違った状況を、PRしている文章には、いささか厳しい意見もでておりました。
環境問題が多いから、こんなに環境NPOがあるのではないかという意見もあり、うなずく面もありました。
少しでもこれを機会に、「生物多様性」という言葉が知れ渡り、環境を重視した政策が行われることを望みたちと思います。

ちなみに、開催予定は、2010年です。

関連URL

http://goodnews-japan.net/news/cop10/


2008年2月1日

国土交通省との会議報告

1/31 国土交通省住宅局建築指導課へ建築基準法改正に伴う質疑回答を聞くために、会議に出席してきました。
関連NPO団体の5つの組織から、代表して15名で、建築指導課および木造推進室の担当者3名から昨年提出した質疑に関して、第二回目に回答を得られなかった部分の回答をいただきました。

大きなポイントとして
1)既存建物の増改築が非常に困難になったことの是正
 既存不適格な建物には、増築ができなくなっていることです
 1/20の増築は認められていますが、耐震改修をしないと増築ができません
 日本の伝統工法で建ててある100年前から残っている住宅が、今の建築基準法にあうはずもなく、むしろ法律に欠陥があるのではないかというこちら側の意見です。
回答は、耐震改修を進めることが優先であるとの回答になりましたので、変わりませんでした。
極端にいえば、古い町並みはやがて、なくなってしまうのです。

2)限界耐力法の計算による申請建物は、すべてピュアチェックといって、中央の審査機関へ出されます。
住宅レベルの簡易な建物まで、22万円の申請費が発生します。
住宅だけは、なんとか、県レベルの審査にできないかという意見を申し出をしましました。
しかし、回答は、法が施行されたばkりであることから、緩和措置は考えてないとのことです。

3)伝統木造の強度実験について
 武蔵野工業大学の大橋先生が今回の会議に立ち会っていたただき、国レベルでの実験を進めていく、具体的な話をいただきました。
今後、実験によって、伝統工法の強度の基準を策定していくことを目指して実験を進めていくとの回答でした。
 実験は、建築学会、建築研究所、住木センターで、共同して研究していくことのコンセンサスが得られていることも表明していただきました。

今後の交渉については、これからも国土交通省との情報共有の場を設けて、現場からの意見を直接聞く機会を設けていただくように要望し、今後も情報交換を続けていくこととなりました。

今回交渉に参加したNPO団体だけでなく、多くの関連団体への呼びかけをして、今後は、大きな運動へとつなげるべく、シンポジウムの開催をすることの意志統一をいたしました。

以上 簡略して報告

詳細については、NPO緑の列島ネットワークのブログに書きます

{写真 中央が国土交通省 半蔵門前より}

皇居の周りは、すがすがしい気分で歩ける場所でした
名古屋にももっと緑がほしいと感じました


2007年12月10日

伝統木造住宅の危機

9月に引き続き2回目の国土交通省との建築基準法改正に伴うセミナーが12/7に伝統建築を守りたい5団体の主催により開催。コーディネーターとして私も参加。秋葉原の会場は、全国から伝統的な工法に取り組んでいる大工さん、設計士、工務店が60人ほど集まった。

建築基準法が6月に改正され、いろいろな問題が出てきている。
多くは、消費者にとってみれば、建築確認申請が厳格化され、安心したものを買えるという利点もあるのだが、現場での混乱は、著しい事態である。

今回のセミナーにおいても、住み手にとって不利になる問題点の陳情をお上にすることであり、営業的に建築関係者が不利益になるから陳情することでは決してない。

もはや、日本の住宅文化は、継承してはいけないというのが、今回の改正であり、国土交通省が、耐震化を進めるがあまり、耐震設計がされていない100年の実績ある建物は、現在の基準法にそぐわないので、ほぼ増築することはできなくなってしまった。

日本の古い町並みは、もはやこの基準法の元では、消え去るしかないであろう。
構造計算と実績とどちらが正しいのか?

職人が培ってきた技を受け継ぐことを拒否した日本人の選択は、正しいのであろうか?
というより、国土交通省としては、こんな事態になるとは、決して予想していなかったのであろう。結果としてこういう問題がでてきて、審査基準が厳しくなることで、安心安全の住まいができると信じていたはずだ。

これから家を建てる人が、以前とは違い、建てる住宅によっては大きな影響を受ける。
沖縄のようにコンクリートの住宅だと影響は大であろう。
車庫を地下にRCで作って、上に在来工法の木造で建てる混構造の建物も構造計算の厳格化により影響を受けている。

冬柴大臣は、沈静化を待てというが・・・
喉元すぎれば、大丈夫というわけにはいかない今回の改正

姉歯元設計士の起こした耐震偽装問題の思わぬ余波を受けた伝統工法住宅です

(セミナーの詳しい内容は今回は書くことができませんが、日本の文化を守ることは、山の木と直結していることだけは、間違いなく、伝統工法が、合法でない日本は、やはりどこか歪んでいるのかもしれません。個人の財産は、国が保障してくれるわけではないのだから、個人の承諾を得れば建築士にまかして欲しいです。)

どこかの漫画家が赤白の家を個人の自由だからといって閑静な住宅地に建てるようだが、そんなに赤白の家が元気になるからといって個人の自由だと主張して家を建てたいなら、広大な敷地に木を植えて、周りから見えないところで建てるか、歌舞伎町の真ん中に建ててはどうであろうか。節度のない大人が、この日本の文化をだめにしている。節度のない大手ハウスメカーが建築しているのもうなずける。常識ある設計士は、あんな仕事請け負えない。町並みは、個人の自由などではない。公共の場である。


2007年11月3日

木造都市は可能か?

本日13:30~15:30 ポートメッセ名古屋にて
木工機械展のシンポジウムとして、講演会とパネルディスカッションが開催されました

テーマは、木造都市は可能か?という大きなテーマですが
現在、建築基準法改悪による木造建築界をとりまく状況についての説明や、木材の利用の仕方についての意見を述べた

無垢の材料と集成材の用途の住み分けについて

山で先祖が大切に育ててきた木材を無駄なく使う方法として、根に近い方の一番玉、二番玉は、柱や梁などの材料に使用し、いままで、商品価値がないといわれていた、それより上の木については、LVL材としてカツラむきにして利用する方法がいいのではないかという意見がでた。
私としては、使用目的の建物によって、無垢材と集成材の使用住み分けが必要と感じている。太い木はなくなりつつあるなかで、大きな断面を必要とする建物には、多いに集成材を利用することはかまわないが、住宅のレベルの建物には、そのままの木材を使用すべきと考える。
LVL材は、薄いかつらむきした木材を接着剤で固めていく材料で、合板が積み重なったような形状をしている。
接着剤の使用量も多く、住宅などに使うには、化学物質過敏症などの症状のある施主には、絶対に使用できないと感じている。
鉄骨にかわる大型の建築物への利用は、集成材でもいいと思う。
CO2の固定や製造時のCO2排出を考えるとはるかに、集成材のほうが鉄にくらべて優位であることを、林野庁の課長補佐である河野氏は講演のなかで述べられた。

木造都市を可能にするためには、まずは、公共建築物の内装工事を無垢の木で行うことから始めるべきである。
少しづつ意識がかわりつつある現在、知らないうちに、法がマイナスの方向へと導くことのないように監視していかねばならない

愛・地球ニュースにシンポジウムの様子が掲載されました
下記をクリックしてください
http://news.aichikyunews.jp/nstyle/blog/aichikyu/article/atc00000120


2007年10月31日

船瀬俊介氏 講演 「木造都市の夜明け」

今日は、「買ってはいけない」という本で有名になった船瀬俊介氏の講演会に主催者側として出席してきました。
木造都市の夜明けというテーマでしたが、木のことだけでなく、興味深い話をたくさんお話され、盛りだくさんでした。

鉄筋コンクリート造のマンションに住むと9年寿命が短くなるとか(?)
コンクリートに体が冷やされ(冷輻射)、体温が下がることにより、ガンにもかかりやすいとか・・・
イライラしやすいから、切れる人が多いとか・・・・
超高層ビルは、大地震で、高いところが10mくらい横に揺れるとか・・・

コンクリートの建物も、内装を木の無垢の壁や床にするだけで
インフルエンザの感染が少なくなった事例・・・

ポストモダンを進めてきた、日本の建築家は、自由、解放、遊びを旨として、日本の国をこんなにもひどい風景の国にした。これからは、環境、健康、景観をキーワードにすべき。・・・・

チェル○ブ◎リの原発事故の際には、地震が関与して事故が起こったことを隠ぺいしていたとか・・・・

詳しい資料を提示されたわけではないが、なかなか興味をそそられました。

世界の安藤忠雄氏の建築は打ちっぱなしのコンクリートが有名
住んでる人に賞を与えたい住宅

とうとうボロがでてきて
安全無視の保育園

2007/9/11 中日新聞抜粋

世界的に著名な建築家安藤忠雄氏の設計による東京都調布市の市立仙川保育園(園児約100人)が、完成からわずか半年で改修工事をすることになった。安藤氏の造形に特徴的な打ちっ放しのコンクリート壁などに対し、保護者から園児のけがを危惧(きぐ)する声が相次いだためだ。一帯は安藤氏による統一感のあるデザインの街づくりで注目されているが、「デザインよりも子どもの安全が第一」との保護者の声に市が動かされた形だ。 

http://d.hatena.ne.jp/yamadayamamoto/20070912

センスのない政治家が、世間がはやし立てる大先生と呼ばれる建築家にスリより大きなゴミをつくる
東京都庁を造った大先生も同じ
東京都庁は雨漏りだらけで困っているらしい・・・・真相はいかに・・・

少々過激な発言の講演者であったが
問題提起をうけて、自分なりに考えたい

日本の文化復興の幕開けはこれからだ
安全安心で健康で、CO2固定ができる木造都市をつくりましょう

愛地球通信 
http://news.aichikyunews.jp/nstyle/blog/aichikyu/article/atc00000116


2007年10月27日

木造都市の可能性を探る

11/3に下記のように、私もパネラーとして参加します
お時間のあるかた、是非お越しください

★☆木造都市の可能性を探る★☆
 ~木の家から木の街へ~ 第38回名古屋国際木工機械展/ウッド エコテック 2007イベント

◆10月31日(水) 講演会「木造都市の夜明け」 船瀬俊介他
◆11月1日(木) KES構法による木造2階建てのおおとり保育園
 (三重県白子町)視察ツアー 船瀬俊介同行
◆11月3日(土) シンポジウム「木造都市は可能か?」
 
近年、住宅・建築の分野で、木造を見直す動きが強まりつつあります。近くの
木で家をつくる運動など、木造建築を広げていく運動も粘り強く行われてきま
した。こうした流れを促進し“木の家から木の街へ”という新しい潮流を生み
出そうという動きをさまざまな角度から紹介し、木造都市への糸口を探ります

シンポジウム「木造都市は可能か?」
 
 日時 11月3日(土)午後1時~3時30分
 場所 ポートメッセなごや 交流センター3階 第3会議室

 アクセス http://www.u-net.city.nagoya.jp/pmn/frame-nor.html

 内容
 基調講演 「なぜ今、国産材なのか」 

 河野裕之・林野庁林政部木材利用課課長補佐
 http://www.rinya.maff.go.jp/kizukai.html 

 パネルディスカッション 
テーマ
「木造都市への糸口を探る」

 パネリスト
 河野裕之(林野庁林政部木材利用課課長補佐)
 
原田裕保(豊田市森林課長)
http://www.city.toyota.aichi.jp/division_n/ag00/ag07/tanto/moridukurikousou/index.html  
大江忍(緑の列島ネットワーク理事長)
 http://www.green-arch.or.jp/ 
服部行男(株式会社名南製作所代表取締役社長)
 
 コーディネーター 飯尾歩(中日新聞論説委員)

 参加費 無料(「木機展・名古屋」入場料500円は木機展入口で別途支払い)

■主催 木造都市シンポジウム実行委員会
 (NPO法人緑の列島ネットワーク、船瀬俊介東京事務所、
 愛・地球通信、ウッドミック)

■後援 林野庁、愛知県、中日新聞社

 第38回名古屋国際木工機械展/ウッド エコテック
 2007実行委員会


2007年9月25日

宮脇昭 氏 講演

昨日は、緑の列島ネットワークの総会と近山スクールのセミナーで13:00~19:00まで名古屋工業大学に缶詰でした。
宮脇昭氏(横浜国大名誉教授)の講演を聞き、そのあとで徳島の和田善行さん、豊田森づくりで、いつもお世話になっている原田森林課長を交えてのパネルディスカッションでした。
今回のセミナーは、ひとつの節目にあたり、日本の山側で木を植える人と世界で森づくりをされている宮脇先生とのバトルトークになるかと思いましたが、なかなか良い方向へと討議がされ、大きなテーマをいただきました。

宮脇先生とは、何度も握手をしていただきながらの歓談で、タクシーで見送るまで、いろんなお話ができ、最後には、「一期一会のすばらしい出会いであった」とのお言葉をいただき、こちらもテンションがあがりました。

宮脇先生は、「まだ、79歳、あと30年生きる。あなたたちは、まだ50年あるから現場に出て木を植えなさい」と励まされました。
豊田市で、宮脇方式の植樹があるということで、今度参加するお約束をいたしました。

元気な先輩に励まされ、もう少し頑張らねばと思います。

宮脇昭先生について知りたい方は下をクリック
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E8%84%87%E6%98%AD


2007年9月16日

建築基準法改正に関するセミナー報告

昨日は、午後13:30より国土交通省との建築基準法改正セミナーのコーディネーターとして参加してきました。6/20に改正された建築基準法は、姉歯建築士による耐震偽装の余波による引き締めのための法律改正です。

大きなビルを建てる設計士のいいかげんな設計により、木造住宅を主に建てている設計士にまで、影響がおよび伝統木造の危機ともいえる状況となりました。

このことに、不満を持つ伝統工法を愛する建築関係者が、集い、法律を作った国の建築指導課の責任者に直接交渉することとなり、昨日それが実現いたしました。

国側も、事前に提出された質疑に対して丁寧な回答をいただき、これからもこのようなセミナーの機会を設けていただけることとなりました。

日本の伝統木造が純粋に残ることを切望しております。

緊張したコーディネートでしたが、なんとか良い方向にまとめることができ、参加者の皆様に感謝しております。
セミナーが終わり、肩の荷がおりました。

熱気あふれる会場です。90名の有志が全国から集いました。

基準法の改正の大きな問題点(一部紹介)
①限界耐力法による申請が、地方の確認審査機関で受付できなくなって、申請期間も最長70日となったことと、審査費用が高額となり、一般木造には適用するには困難となった。審査申請手数料だけで22万円。

住宅に関しては、この枠を外してもらいたいと要望。

②確認申請に添付する書類が増えた。書類事務作業、審査作業の増加。設計料を増額する必要あり。

③来年法律改正があり、建築士の特例が廃止され、構造建築士なるものが創設され、木造を知らないであろう構造の専門化(鉄筋コンクリートや鉄骨の構造専門家)には特権が与えられる。
なんとしても、阻止したい。


2007年7月28日

地震の話を聞きました

7月25日 (京都) 伝統工法実験の報告会

京都大学 鈴木教授 らによるEディフェンスの実験報告会を聞きにいきました
全国から250名の聴衆で満員の会場でした。
木の家ネットや緑の列島のメンバー、知り合いの材木屋さんなど、顔見しりが多くいました。
伝統工法への関心が高いことがよくわかりました。

今回の実物大実験の報告は、専門的すぎて、この結果を現場のものとしてどうやっていかすべきかを考えさせられました。
少なくとも、伝統木造住宅の強さを立証できたことは確かですが、条件によって異なるであろうことは予測どおりです。

今回は中越沖地震のすぐあとということもあり、現地の様子を伝える写真も発表されました。

今後は、現場を踏んだ建築関係者が、この結果を踏まえて、伝統を守りながらも、新しいデーターの裏付けをもって新しい木構造を構築していく必要があると思いましたし、まだまだ、工夫の余地があることを実感しました

7月26日 (東京) 住まいを予防医学する本の出版記念 公開スクール

連日の勉強会でちょっと疲れ気味の私でしたが、この日は、「宮古島」の話を載せていただいた本の出版ということで参加してきました。

ここでは、東大教授 建築構造 の神田教授による講義を聞いてきました。
やはり、地震の話で、ハザードとリスクについての話などを聞きました

神田教授には、今回の宮古島での住宅のうける風圧についての検証をお願いいたしました。風速100mでは、シュミレーションでどのような結果がでるか、楽しみです。

東京大学 神田教授 HPにて建物の構造評価についてのシュミレーションができます

http://ssweb.k.u-tokyo.ac.jp/