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2008年8月5日

祐徳稲荷社 重文

祐徳稲荷社を昨日訪れました
日本三大稲荷の一つで、山の中腹に清水の舞台のようにせり出したステージの上に本殿がありました。今回の目的は、本殿ではなく、かつて本殿の社殿であった重文の建物です。大分で建築中の稲荷社の参考に、見学してきました。
奥の院まで、運動不足の体で、やっと上りましたら、汗びっしょり、休憩する間もなく、空から雨粒が、あわてておりましたが、間に合わず、土砂降りの雨の中を傘もささずに、全身ずぶぬれで、急な石段をかけ降りました。

祐徳稲荷は、佐賀県にあります
佐賀というと吉野ヶ里遺跡が有名なところです
田園地帯が広がる中を、抜けて、山が始まるところにあります
たくさんの土産物屋さんが並ぶ、商店街の奥にそびえたっております
訪れたのが、月曜日の早朝ということで、ほとんど参拝客はいませんでした
本殿の東に石の階段を上がると目的の社殿がありました
唐破風の上にまた寄棟の屋根が乗る屋根の形をして、土台部分には、斗栱で組まれた浜縁が周ります
すばらしい技術と設計です
大工棟梁の技術に脱帽です

建物の下部の斗栱
(写真をクリックするときれいにくっきり拡大されます)
伝統構法は、地震の実験や複雑な構造計算などしなくても、ちゃんと立ってます
今の時代は、パソコンを使って、何百ページもの構造計算書を添付しないと建てられなくなる、複雑にすることが大好きな時代です。
根拠を示すために、無理に計算をします
大工の器量や技術は数値化されません
おかしいですね
どこか間違ってます

たくさんの彫刻が施された虹梁
唐破風部分を下からみる

今度の設計で唐破風がつきますので参考になります

銅板で葺かれた屋根
古くなると緑青が付いて寿命を延ばします
落ち着いた雰囲気の屋根になります

現在、大分にて拝殿と玉垣の設計を社殿に引き続き進めています
来年には、全体が完成すると思います
今夜も大工さんと綿密な打ち合わせです
材料の手配を始めないと間に合いませんので・・・・・・


2008年6月6日

銅板屋根葺き

稲荷社 屋根 銅板

下地に合わされた見事なカーブ(箕甲)を描き
美しく葺かれた銅板屋根

10年後くらいには、緑青が
出てきて色が落ち着いてくると思います
今は、遠くからみると輝いております
山の上に建っているので、かなり遠くからでも見えて
ランドマークになっています

棟の部分です

職人さんの高度の技術がいるところです
軒付け部分は、細かく折られた銅板が張られます

鬼の部分ですが、できあがってみるといいバランスの大きさでした
下で見ると大きすぎるかなと思いましたが、上にあがるとそんなに大きくは見えませんでした


2008年6月5日

稲荷社 もうすぐ完成

擬宝珠
藤井棟梁が金物を取り付けます

足場を今日取り外し
全体が見えました
大きく見えます

感動の一瞬です

扉の金物が取り付けられます

大分のフェリー乗り場にて、このブログは作成中です
大慌ての速報でした
明日の朝、神戸につきます


2008年5月12日

稲荷社 懸魚

懸魚(げぎょ)
これは、破風の一番上の拝みの部分につけるので、拝懸魚といいます。
装飾的彫刻です
中心に飾るのが六葉です
真ん中の心棒が貫通してくさびでとめてあります
金属のものもありますが、ここでは、木彫刻です

降懸魚(くだりげぎょ)
桁隠しの部分にとりつけます
とりつけてるのは、藤井棟梁です
大分へ来て26日経ちました
あと少しです

脇障子を組み立て中の足立さん
丁寧に何度も材料をあてて、かんなで調整しながら組み立ててます

床板をはめている矢島さん
すきまのないように取り付けます

何度も当ててカンナですり合わせをします
最後に床下に潜って、浮き沈みのメカス調整をくさびでします
昨日床張りは、完了しました
赤ちゃんと奥さんから離れて遠征ごくろうさまです


2008年5月8日

稲荷社 鬼板

鬼板
屋根の妻につく鬼板です
これに銅板を巻きます
今日、寸法とりに、博多から小山社寺工業所さんの屋根職人さんがみえます

西側から現在の状態です

階段と浜縁の床ができました

節の無い木ばかりですと、神々しい感じです

今夜の大分発で、応援していただいていた成田さんと花木さんが
フェリーで愛知に帰ってきます

お疲れ様でした
私は入れ替わりで、週末から大分へ伺います


2008年5月6日

稲荷社 野地板張り

鬼の部分の下地を取り付けます
この下地に銅が葺かれます

西の妻から見たところです
下の白い紙は、汚れ防止の養生紙です

正面の階段を取り付けてます


2008年5月3日

稲荷社 浜縁 床張り開始!

5/2 の進捗状況の全体です
屋根の形もできあがり
野地板を張れば、屋根は銅板葺きへと職種の交替です

浜縁 縁板張り
あらかじめ加工してきた板を現場で合わせて張ります
釘は使わずに板の下から伝統的な金物(メカス)で引っ掛けて留めます

メカスは、愛媛県の白鷹さんに特注で制作してもらいました
白鷹さんは、薬師寺や各地の文化財の和釘を打っている職人さんです

縁板

縁板張り


2008年5月2日

稲荷社 階段、浜縁

浜縁
床組部分となります
向拝の下です
束を立てて、その間にけ込み部分の板を落とし込みます
隅木の大引きが斜めに向拝柱よりのびます
土間部分はタタキ仕上げです

隅扠首
内陣の丸柱に刺さり、縁束で受けているななめの材が隅扠首です
この上に縁板を敷いて高欄がまわります


2008年5月1日

稲荷社 破風板、骨板

骨板
屋根の袖部分を丸くするための下地です
背骨のように丸い板が並びます

破風板
破風板の上に茅負、裏甲が取り付けられ
屋根に葺く銅板の下地が組まれます


2008年4月30日

稲荷社 木組(階段)

向拝部分の階段
段板は、板ではなく角材の形で使います
構造的にも強いです
釘は使わずに組むだけです

仕上がると階段の下は、ふさいでしまい、入ることはできません

亀腹
仕上げた亀腹の型を取って、それに合わせてRの加工をしてひかりつけます